熊野の歴史文化(野地モクツアー2日目)

野地モクツアー2日目は熊野エリアの歴史や文化に触れました。ユネスコの世界遺産登録をされているのがこのエリアです。

世界遺産の登録範囲はこのように広域になります。まあ、それよりも私たち日本人にとっては伊勢神宮を始め神話にまつわる神聖な場所という認識が強いですね。

鬼ヶ城と呼ばれる場所です。坂上田村麻呂が鬼を退治した場所と言われています。波と雨と風が作り出した荒々しく不思議な光景です。

木や岩など、自然のものを祀るのは八百万の神を信仰する日本人の源流です。

こちらは獅子岩。獅子の横顔に見えますね。

この岩があるのでこの辺りの神社には狛犬を置かないと聞きました。

こちらは花の窟(はなのいわや)神社です。日本を作り様々な神を生み出したイザナギとイザナミ。イザナミはここで最後に火の神であるカグツチノミコトを誕生させた時に大火傷を負い亡くなったとされています。

日本書紀にも出てくる1800年続く日本最古と言われるこの神社には境内はなく、この大きな岩を御神体として祀られております。

上空の縄飾りは毎年専用の田んぼで育てられた稲の藁で結われ、岩の上から海岸まで引っ張り、張り直す地域の一大行事になっています。

熊野地域は高齢者ばかりの過疎化が進んでいても、こうして長年続けられてきた行事や文化があり、継承されています。野地木材工業さんのように産業で得た収入で人々の暮らしが支えられて、ずっと続いていって欲しいですね。