岐阜県森林アカデミー見学

木曜日はJBN次世代の会で、岐阜県立森林アカデミーを見学させていただきました。もともと40年前は林業従事者を育成する学校でしたが、今は木材利用の裾野を広げる為に大工や木工従事者などの育成カリキュラムも進めております。新卒者だけではなく、社会人の受け入れも多いのが特徴です。
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建築学会賞を受賞した木造校舎も見せていただきました。生徒80名、教員20名という恵まれた環境です。木を育て切り出し、製材、設計、加工、建て方、付帯工事(屋根、水道配管など)を一貫して学ぶ事ができます。
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ご案内をしていただいたのは辻先生です。自立循環型住宅の本の著者のお一人でもあります。

アカデミーには耐力壁試験、曲げ強度試験と大型試験施設も整っております。
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この建物には間伐材を8万本使用した格子の耐力壁は機能と意匠性も兼ねております。建物を1000平方メートルごとに区切り大型木造建築が実現します。
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こちらは別の建物で集会ホール用途です。丸太材の屋根トラスは木の枝を彷彿させますね。
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室内も丸太尽くしです。チャレンジングな建物は学生に夢を与えることでしょう。

一年生は敷地内で自ら設計した建物を自ら建築する事になります。

与えられたテーマでまず設計し、コンペで選ばれた建物を構造解析とともに実施設計、墨付け刻み、樹木伐採から基礎工事、木工事、、、と竣工までやり遂げます。

コンペで複雑な建物を採用してとても苦労をするのですが、実現する喜びはまたひとしおでしょう。そして最後に来年の一年生の為の木を山から切り出し乾燥させます。つまり、与えられた木材の中で実施設計をして使わなければならないのです!凄く実践的です!
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宿泊施設も完備されております。コテージです。12棟が連結されております。川にはホタルが飛び、カブトムシやクワガタも取れるそう。キャンプや花火をして次回は宿泊したいです!
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学生の作品です。もはや売り物です。型にはめて作った曲げ材から作りあげます。
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木工機材は手作業、機械と大変充実していました。社内教育にもとても良さそうです。そしてこちらの卒業生にもとても興味があります笑
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最後はうだつの上がるまち、美濃市の相生町を散策しました。うだつは火災による都市災害延焼防止を目的として軒下の壁です。慣用句になってますね。

梅雨の明けている岐阜県は暑かったですがとても良い機会となりました。ありがとうございました!
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