大きな木の輪

先週水曜日はJBN木造建築委員会(前年度まで中大規模木造委員会)にて大阪万博の視察に行ってまいりました。

会場は日陰が少ないぞ、という事で夏時期は避けて梅雨時期となるこの日で皆さんで調整しておりました。

報道通り夢洲駅のある東ゲートは混んでいて駅もこんな感じでした。

セキュリティーで荷物や飲み物チェックが一人一人行われます。

結局ゲートを潜るまで1時間近く要しました。

朝の時間だと毎日こんな感じの様です。

午後の方が断然空いています。

並んでいる途中に前に並んでいた老婦人が熱中症で倒れてしまい、ご家族が手当されていました。

私たちもうちわで仰いだり、脇の下を冷やすアドバイスなど現場での対策の知識をお伝えしました。

ゲートを潜るとミャクミャクがお出迎え。

最初はギョッとする容姿に見えましたが見慣れると可愛く見えます。

そして何より会場でとても目立ちます。

視察の目的はもちろん、大屋根リングです。

会場でも圧倒的な存在感。

ローマのコロッセオの様に見えていました。

本当にこれだけの木材がよく集まったな、というのが最初の感想です。

会場の日陰が少ない分、この大屋根リングの下が皆さんの待避場所になっていました。

木造工場でもよく聞きますが、断熱が無くても鉄骨の折半屋根の工場よりも屋根からの輻射熱が圧倒的に少なく過ごしやすいです。

気温が34度のこの日でも風が気持ちよく過ごしやすい場所でした。

上の階層もあるきました。

尾瀬の木道のような足に優しい歩き心地で、ここでもまた足元からの照り返しが少なく快適でした。

縦横にCLTが使われています。

水平方向には鉄骨で応力を伝えているようでCLTはあくまで床荷重を受ける版の役割としていました。

縦材との接合部を固めれば部材を減らせたのかも。

それとも建て方事の段取り様の鉄骨なのかな、と色々想像しながら歩いていました。

複数のゼネコンが工区ごとに違う工法で作られたと聞いていましたので接合部に注目していました。

こちらは木造での工法をそのまま金属で置き換えた鉄の楔でかしめた工法。

こちらはボルトで鉄板を押し付け摩擦を生み出しかしめた候補です。

CLT表面から水が回ってしまう部分も。

恒久利用ではまずいですが、半年の期間であれば問題無し。

奈良県の廃校となった木造小学校が移築されていました。

残念ながら見えませんでしたが、木造はこうした形でもエイジング的に素敵に見えるのです。

会場のパビリオンは全ての応募が落選し、予約無しで入れる複合国で構成されたパビリオンをひたすら入ってました。

ガンダムパビリオンだけはどうしてもみたかったのですが、叶わず。

外から見るだけででした。

横浜ぶりに会う実大サイズガンダムは高さの規制のためこの様なポーズになったと聞きました。

大屋根リングは結局私は2周回りました。

この日は3万歩歩きとても良い運動にもなりました。

この大屋根リングだけでも大阪万博に行く価値はありますので、ぜひ皆さんもどうぞ!