25日は夕方から葉山町で工事を進めておりましたK邸のお引渡しでした。青木工務店では令和最初のお引渡しです!
船を思い起こすような外観に焼杉の印象深いテクスチャーが特徴的な外観です。道路沿いで、しかも道路が敷地を半分ぐるりと囲うようにあるので近所からもとても目立っていると思います。
設計監理はi+i設計事務所の飯塚さん、現場担当は山田部長、担当棟梁は狩野大工という布陣でした。
穂先の尖った部分まで手抜き無しの施工に、K様から狩野大工の技術力に大変喜んでいただきました。大工が褒められるのは本当に嬉しいです!
今回は初めて内製の焼杉で外壁を仕上げております。
基材を焼く事は問題ないのですが、目板を焼くのに苦労しました。次はもっと設備を整えて行いたいと思います。
とはいえ焼き具合を調整できるのが内製の良い所。一般的に焼杉で販売されているものよりもウェルダンの焼き具合ではないでしょうか。
触れると炭が付くのが難点ですが、炭化層が厚い方が耐久性が高いと思います。
ロフトのハイサイドライトから室内に光を降り注ぎ、化粧垂木の規則的な印影は飯塚さんのお得意の手法はいつも素敵です。
そして梁成をすべてそろえた軸組は正にデザインの極みと思います。
今回は仕上げにK様のセルフビルドが多く、いつものi+iにクラフト感が出て、また違う印象があります(写真でもわかりますがセルフビルドの工事がまだ残っています)。
壁の左官仕上げや塗装などセルフビルドでもかなりレベルの高い仕上げです。青木工務店の職人がKさんに現場で施工などのアドバイスをする場面もあったそうです。
見学者から作り方にたくさん質問があったロフト階段の片持ちの階段は、下地に工夫有りです!
見えにくいですが、バルコニーの上下の引違い窓は同じ高さに揃えられているようでした。唸るような納まりです。
クロスは海外製品のものを取り寄せてセルフビルドされておりました。日本のメーカーには無い柄ですね。こちらはお子様の部屋のものです。
裏側に張ってあったクロスです。こちらも素敵な柄ですね!
寝室の一面にも印象的なクロスが張られておりました。
小屋空間が全て表しなので棟札を付けられない作りだからか、小屋束に狩野大工の名前を書いていただいたようでした。嬉しいですね。
Kさんはセルフビルドも大変だったと思いますが、現場で働く職人との濃厚な時間など今回の家づくりをより楽しんでいただけたのではないでしょうか!また私たちや現場の職人もお客様思いや存在そのものをより感じられる現場だったので良い機会になったと思います。
これからも大切に住まい続けていただきたいです。K様、おめでとうございます!