所沢市の守谷建具さん

弊社で施工中のSDA宿舎棟の設計監理者である佐藤さんのご案内で、所沢市にある守谷建具店さんを訪問いたしました。

近場で特定の顧客向けではなく、ネット販売で無垢のオーダー建具を製造販売する会社です。

通常は建具材に木材の狂いが少ない柾目材が使われますが、守谷さんは安価な柾目材を理論と技術を裏付けに使いこなして低コストを実現しております。

仕上がった製品は写真の通りですが、普段見る框建具と見た目が違いますね。

接合部はダボで行っておりました。

無垢材の異方性をコントロールしながら抑えられるだけ抑えた上で接合部を工夫し、さらに用途から使い分ける。凄く納得です。

守谷社長と話していて奥深い知識と果てしない探求心の塊でした。

この方は木工建具の仕事をした学者なのだと話を聞き入っておりました。

実際に多くの特許を申請して取得しており様々な媒体に投稿されておりました。

重量が重くなる玄関框はダブルでダボをいれるそうです。

隣には組子も見えますね。

塗装方法についても色々と教わりました。

こちらは幅広い材料を一気にサンダー掛けする機械です。

今度は材料を持ち込んで借りて作業してみたいです!

こちらは自在な形状に材料を切り出すNCルーター。

建具なので大きさもそれなりになります。

これだけ設備投資をしているので半端な生産工場では投資できません。

真似できないとわかっているから見せているよとニヤリとしながらお話されておりました。

一枚板の反り止め加工です。木裏にこのような方法は初めて知りました。

今度は会社で私も実験下みたいと思います。

交流の幅を広げればそれだけ多くの知識が入ってまりいます。

森谷社長の話では本当にたくさんのヒントを得ることができ、かけがえのない貴重な時間となりました。

聞いたらやってみたくなる。信じるな、疑うな、確かめろ。作り手の血が沸き上がってきました!