東日本大震災から12年目

今日は3月11日。東日本大震災が起きて12年目を迎えます。

午後の発生時刻には私も黙禱をささげたいと思います。

先月発生したトルコ・シリアでの地震では建物倒壊が凄まじく、亡くなった方はほとんど建物倒壊によるものという事で激しく心が痛みました。

大学生とときに経験をした阪神淡路大震災での発災直後のヘリコプターでの映像を思い出しました。

トルコでは建設関連の方の逮捕者が大量に出ていると報道を目にしました。

先週はNHKで南海トラフ巨大地震のドラマが2回に分けて放送されており、私も録画して視聴しました。

「半割れ」という西で起きた地震と同程度の地震が続けて起きる現象(東から西も同様)を強く伝える構成になっていました。

ハザード情報で私たちの住む関東地方では南海トラフの影響は東海関西四国エリアよりも少ないように表現されている事が多いですが、改めて関東地方にも大きな影響を及ぼす可能性がある事を知らされました。

時の流れは震災の被害も風化させてしまいます。

私も色々な災害被災地で見て聞いたことを教訓に普段の仕事に繋げていく事を心掛けております。

社内のスタッフにも「構造と雨漏りは妥協するな」と伝え続けております。

一方で「販売」に主眼においた会社に見える傾向が、「法令違反ではないから」と構造がおろそかになった建物です。

あと2年で迎える法改正で基準が上がる事により既存不適格になる可能性が高いのですが、情報がまだ入っておらず対応がされていない、情報が入っていてもまだ期日前だから法令違反ではないと対応しない、と業界は様々です。

環境性を謳う専門の方も構造に疎い人が多い傾向にあります。

何が一番大事かはそれぞれなのかもしれませんが、私にとっては構造は建築の基本で、どんな建築主でも潜在的に求めているものだと思います。

プロであれば当然に満たしている最も重要な事項だと思います。