相模原市南区O邸は神奈川県産木材を中心に地域材をふんだんに使用した長期優良住宅です。
耐震等級3、耐風等級2、偏芯率0.1以内、UA値も0.51と高性能住宅となっております。
外壁はグレー色の2トーンにまとめました。明るいグレーは意外に汚れが目立たずお勧めです。
屋根材は今回初めて採用したフッ素樹脂ガルバリウム鋼板の立ハゼ葺き。屋根の耐久性は更に向上しました。
軒の出も深く南面は1.2mとなります。ケラバの出も敷地ギリギリまで伸ばしましたので外壁の汚れ防止だけでなく日射遮蔽にも一定の効果が見込まれます。
2階LDKは階段吹抜まで取り込み、屋根の勾配天井と梁スパンも2間を超えており開放性が高いのですが、これでも耐震等級3で偏芯率は0.1内のバランスも重視しております。
棟部分のサイドトップライトは自然光で部屋を明るくするだけでなく、夏時期の高い位置の熱を排除する役目も果たしてくれます。
階段吹抜上は裏側から本棚となっており、わざと天井との隙間をあけてました。この「抜け」が広がりを感じさせるのです。
二階は浴室から洗面、物干しまでワンフロアとなっており、廊下が無く回遊できるプランとなっておりますので家事動線も最短で済むことが出来ます。
窓は準防火地域なので防火戸の樹脂窓APW330を採用しております。
1階は個室が並びますが、暗くなりがちな中廊下はストリップ階段と2階からの光が差し込むようにしました。
通風も良く、視界的な圧迫感も和らぎます。
階段巾も3.5寸と通常より15㎝広げておりますので2階への荷物移動も楽になります。
実は1階も土間収納を介して回遊できる間取りとなっております。
スタディルームの入口は番匠木工のオリジナルで「組子」を入れました。
和のテイストとなりがちな組子も、こうしてアクセントで入れると採用機会が増えますね。
新しいのにどこか懐かしい感じは青木工務店の目指す家づくりにも通じます。
洗面のトール収納は大型です。中はIKEAの組立て引き出し収納ユニットが2列納まる様に寸法を決めました。
天井までの収納なので、家族全員のタオルや下着類も十分に納まるでしょう。
高級品のトイレも入りました。
トイレットペーパーも納まる二ッチ収納も便利そうです。
入隅に配した窓から壁を沿って入る光、写真には見えませんが座った時に抜けを感じつつ外から内部の様子がわかる欄間ガラスは青木工務店の標準ディティールです。