会長を務めている神奈川県木造住宅協会では、山の中でも比較的温暖な低地の木に被害がでている、虫の食害で材に穴が空いてしまった「アカネ材」の利用を促進する運動を始めました。
虫はスギノアカネトラカミキリの幼虫で、節の近くに産卵し食害も枝の跡である節の近くに出てくる傾向があります。
食害の被害は神奈川県では小田原に多く、全国的にも太平洋側に発生しています(※下の写真はネットで上がっていたものです)。
しっかりと人工乾燥をさせれば死滅するので後から虫がコンニチワとなることはないのですが、見た目とイメージでこれまでは流通されずにおりました。
食害も極端でなければ強度の低下もほぼ影響ないので、山の資源の最大限化という観点からかなきょうでは利用を進めていこうという事になりました。
また、先日の県庁森林再生課の会議でも私から神奈川ブランド県産木材にアカネ材の構造材利用についての基準を設定しておけば安心だと発言をしています。
今後はさまざまなイベントでアカネ材の展示も行いながら説明をするとともに皆さんの反応を確かめて行きたいと思います。