今期のJBN中大規模木造委員会の補助事業

今期も継続して一般社団法人JBN・全国工務店協会の中大規模木造委員会委員長として業界活動を行っております。

非住宅木造・中大規模木造の分野に関連する補助事業が年度末より国交省や林野庁で公募が行われておりましたが、今期もそれぞれ1つずつ採択を戴くことが出来ました!

これは国交省の事業で、ここではJBNは中大規模木造の施工管理マニュアルの第三弾を作成し講習会を実施します。

第一弾では住宅規模ではあまり気にしていなかった非住宅木造の木工事部分や施工管理体制について重点的に作成しました。

第二弾では想定する木工事の規模を拡大してより大きなプロジェクトにも対応できるようなマニュアルにしました。

そして今期は木工事以外の地域工務店が充分経験してこなかった分野について重点的に作成していきます。

実は施工計画書の作成についても市販の書籍がかなり古くなってしまっていて、更新されていない現状があります。

今回のマニュアルでは最新の情報に作り直す予定なので木造だけでなく非木造にも使える内容も組み込まれることになります。

もちろん、不燃の躯体にたいして木造躯体となる特有の事情は充分に反映したいと思います。

続いてこちらは林野庁の事業です。

「ロ準耐火1号建築物」という外壁が自立する耐火壁で構成される建物(レンガ造をイメージするとわかりやすいと思います)を木造で建てるにあたり、必要な試験や計画の注意点、市販を前提とした専用の金物の開発を行いマニュアルを整備し講習会を実施します。

前期は法律に基づく考え方から必要な性能が担保できているかの基本的な試験から、どう破壊されていくかデザインしながらも必要な耐力が確保できるかどうかの試験など開発の前段階にかなり労力をつぎ込みました。

今期はそれらが一気に花開くことになります。

公費は緊急対策や支援の部分もありますが、こうした数年先に必要とされる技術にも使われます。

公費が生きたお金となるように、そして地域工務店の有力が武器となるようにしっかりと整備していきたいと思います!