前日は深夜までの仕事で眠い目を擦りながら羽田へ。飛行機で山形県鶴岡市にきました。全木協のパートナー、全建総連さんのお誘いで地元の田川建労さんのアテンドで木造建築視察にきました。
先ずは地元の木材の生産を支え続けている、製材所・材木屋の大和さんへ。
バンドソー2機がフル回転で製材を進めていました。共同組合では乾燥施設もあるので高品質な山形県産木材を生産する体制ができていました。
地域事情を説明してくださった大和さんの栗本社長です。右手に座っているのは先代の栗本会長。地域で代々大工工務店と連携しながら、栗本社長は新たな取り組みを色々と試行錯誤しながらなされているお話も聴けました。
こちらは3年前に竣工した朝日中学校です。地元材を葉枯らし乾燥をして、大工の墨付け手刻みで在来工法で作られました。
エントランス、昇降口の吹き抜けはシンボリックな格子組の壁や通し貫で組まれた小屋組が木の香りと共に出迎えてくれました。
こちらは教室です。こんな校舎で学びたいですね。うちの子供にも通わせてあげたい!
廊下は吹き抜けていて、立体トラスが屋根面を支えておりました。
暖房は木質ペレットでボイラーを動かし、比較的低温で循環させた複射式ラジエーターでした。外気温が低いので、室内の適温にすると空気は過乾燥となってしまいます。その分だけ木材の割れも大きくなってしまいますが、鶴岡市は市長や副市長をはじめ木材の性質の理解があり、また市の職員さんも木材の造詣が深い技術者が多くいらっしゃるので大きなクレームとならないそうです。木は製材のままが歩留まりも良いことは言うまでもありません。
体育館の屋根だけはシェルターさんの大断面集成材をつかった工法でした。