鶴岡市の木造建築視察②

木曜日は視察2日目でした。午前は先ず、羽黒高校の新校舎の現場見学です。間も無く竣工というタイミングで御協力いただきました。構成は5つの構造のサンドイッチです。3つの木造部分のそれぞれの間に鉄筋コンクリート造が挟まっていて、1000平米の面積要件をクリアしています。

法律が改正され、国内初の木造3階建の学校となります。基本構造は木造ですがラーメン構造なので鉄筋コンクリートと同じ様でした。天井の一部には床版といったいとしたCLTが使われておりました。鹿児島県の山佐木材さんのCLTとの事でした。

CLTの厚さは15センチとの事です。検査中で2階に上がれなかったのですが、この構造での歩行感も体験してみたいですね。

続いて鶴岡市羽黒庁舎の視察です。現地に行って気づきましたが、どこかの資料で見た建物でした!昨年11月に竣工したばかりです。
庁舎を中心に左に木造平屋建ての図書館、右に鉄筋コンクリートの消防署という構成です。

木材は地元材の間伐材を5寸角柱にして多用しています。役所特有の堅苦しさが木造のおかげで何だか雰囲気が変わって見えました。2階は特に鉄筋コンクリート部分と木造部分と大きく違って、独特のたわみが膝に良さそうな反面、音のことを指摘する職員さんもいるようです。

内装の木質化と、シンボルとなる大黒柱が階段吹き抜けにありました。学校建築や高齢者施設だけではなく、庁舎の木造も素敵でした。