「全国木造建設事業協会(全木協)」カテゴリーアーカイブ

平成26年度地域型住宅ブランド化事業に採択されました

先月のお話しになりますが、6月27日付で、平成26年度国土交通省の事業「地域型住宅ブランド化事業」に私が部会長を務める全木協神奈川県協会が採択されました!

この事業は今期で3年目となりますが、昨年度まで「かながわ200年の家をつくる会」として公募申請・採択を2年連続でいただいておりました。今年度からは「全木協神奈川県協会」として新たに公募をしておりました。

構成メンバーはかながわ200年の家をつくる会とほぼ同じですが、なぜ全木協神奈川県協会に名前を変えたかといいますと、昨年度神奈川県との木造応急仮設住 宅建設の災害協定を全木協とが締結したため、全木協神奈川県協会をより実体的で明確な活動の場とする為に名称を統一化したのです。近々K200のホームページも全木協神奈川県協会のものへ模様替えをする予定です。

神奈川県内を中心としたグループでも、最大の割り当て棟数を3年連続でいただきました。これは責任重大です。今期は特に、これまで長期優良住宅へ取り組めなかった工務店へのチャレンジ枠も明確に示されております。青木工務店もしっかりと利用させていただいて、神奈川県ブランドの長期優良住宅に補助金制度を組み合わせてお客様にご案内したいと思います。

全木協神奈川県協会研修旅行(台湾④)

台湾の建物も色々と見て廻りました。あちらのお寺は装飾が派手です。
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日本のお寺よりももっと生活に身近なものなのかもしれません。台湾の人が思い思いの方法で境内で過ごしておりました。
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台北101です。ついこの間まで世界一高いビルでした。その高さは500mを超えます。圧倒的な高さです。
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呆れるくらい遠くまで見渡すことができます。施工は日本の熊谷組です。素晴らしいですね。
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ロープに吊られた大きなこの玉で、風に対して建物の揺れを抑える技術が使われておりました。人間の大きさでこの玉の大きさがわかるでしょうか。
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そしてその玉がこの台北101のキャラクターになっているのです。かわいくは、、、無いですね(汗)。
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全木協神奈川県協会研修旅行(台湾③)

金や銅を掘っていた鉱山のエリアにも訪れました。重金属が混ざった川の水には生き物はおりませんが、雄大な滝が流れておりました。
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ここは日本人が事業を起こして採掘していたのち、戦後は国家事業として継続して発展しました。その時にも日本人が建てた建物が継続して利用されていたそうです。遠くに見える建物がそれです。
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6件長屋の木造住宅です。炭鉱を管理していた幹部の住まいだったそうです。台湾では保護事業としてスケルトン改修がなされました。
ここではビデオでこの改修事業の説明がありましたが、ダメだしがしたくなってしまうものでした。それは、プロジェクトの責任者らしき台湾人の大学教授の言葉にありました。その人曰く、「日本では木造住宅は20年から30年しかもたない」「とても壊れやすい」と言っておりました。おいおい、勉強不足ではないですか。
まだダメだしは続きます。見学の説明に「建物は壊れやすいのでゆっくりと歩くこと」「特にドアや玄関は壊れやすいので静かに開け閉めすること」とありました。何だか悲しくなります。
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昭和天皇が皇太子時代に住まいとして建てられた木造住宅も保存されておりました。
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南京下見の美しい佇まいの建物です。外壁の板張りははやり良いですね。
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上がって中を見たかったのですが、そとだけしか見ることができませんでした。
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全木協神奈川県協会研修旅行(台湾②)

こちらは日本人が建てたレンガ造の学校です。現在はギャラリーとして利用されております。
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バックヤードは立体的な利用もあって変化に富んだ造形になっておりました。子供たちの遊ぶ声が今にも聞こえてきそうです。
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小屋組みは木造です。表しの桁や垂木は今の建物に通じるものがあります。ここは棟木は一般的に登頂部で組んでおりますが、他のところではわざと頭頂部に設けずにつくるところが多くみられました。施工をした棟梁のこだわりだったのでしょうか。
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2階テラスの一角にトイレがありました。陶器でできているのでおしゃれですね。
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全木協神奈川県協会研修旅行(台湾①)

先週の23日(金)から25日(日)まで、全木協神奈川県協会のメンバー有志で台湾へ研修旅行に出かけました。国土交通省事業に「地域型住宅ブランド化事業」というものがありますが、これは木造住宅の木材生産から製材、加工、販売、建設に至るまでの構成グループで生産する住宅をブランド化する事業です。今年度までは中小の大工・工務店がつくる長期優良住宅に一定の補助金が交付されてます。
昨年度まで「かながわ200年の家をつくる会」として活動をしておりましたが、昨年度神奈川県と木造応急仮設住宅の災害協定が締結されたので今年度からは「全木協神奈川県協会」としてブランド化された「かながわ200年の家」を皆でつくっていくことになりました。今期も採択されるといいのですが、、、。
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前置きが長くなってしまいましたが、リアルな長期優良住宅の研修を想定して初めて台湾に訪れました。台湾は鉄筋コンクリートの建物が一般的ですが、日本が統治していた時代には木造の住宅などが多く建てられました。今でも使われているものも多くあります。日本人が建てた木造住宅が集中しているエリアに向かいました。しかし残念なことにメンテナンスやメンテナンス方法が適切ではなく保存状態は悪いものでした。
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しっかりとメンテナンスがなされたものは、現役バリバリで良好な状態を保っておりました。こうなっていると嬉しくなります。
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一方で、ひどい状態のものも多く残っておりました。もちろん使われていない建物です。こちらは瓦屋根で棟の漆喰が取れてしまったのでしょう。その後放置したために棟から屋根が崩れてしまっていました。とても危険な状態で放置されておりました。
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こちらは道の沿道の建物がしっかりと保存されておりました。おそらく保存地域に認定されているのでしょう。
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建物の前には看板が立てられ、歴史が書かれていると思います。中国語だけでしたのでよくわかりませんでした。
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私の持った結論は、メンテナンスをする方法とそれを行う職人が居て初めて長期優良状態に住宅が保建てるのだという事でした。いいかげんな補修がなされた木造住宅の傷み方は、適切なそれと全く異なるものでした。そして建物のオーナーにも維持していくためのそれなりのしっかりとした意味づけがなければなりません。台湾のリアル長期優良住宅が教えてくれました。

かながわ住まいづくりフェア2014開催!

今週末31日土曜日は、毎年恒例のかながわ住まいづくりフェア2014が行われます。
参加は無料、それどころか事前申し込みをするともれなくクオカードがもらえるそうです。
当日はスタンプラリーのほか、ミニセミナーや相談会なども行われます。
青木工務店では、「全木協神奈川県協会」としてこのイベントに参加をしております。私と藤原君はブース内におりますので、是非お声掛けください!!

東日本大震災から3年

3月11日、今日で丸3年が経ちました。
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あの日の経験で、私たちは変わらなければならないと確信をしたはずです。
しかし、今はどうでしょうか。あのときの確信が薄らいでいないでしょうか。
昨日は午後から県庁にて、神奈川県と災害協定を締結している各団体との連絡会が行われました。全木協神奈川県協会として私も初めて参加をしました。
写真を撮り忘れてしまったのですが(そもそも撮影をしてよいのかわかりませんでしたが)災害時に災害本部となる部屋で行われました。映画でも見るような、楕円の円卓を囲う様に放射線状に多くの人が何列も並び中心に向かって座る形式の大きな部屋でした。ここが再び非常事態で使われることが無いことを改めて強く思いましたが、30年以内の大地震予想が80%と言われればそうは言っていられません。変わり続けましょう。

災害時の応急仮設住宅対策に係る訓練

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昨日は午後から、災害時の応急仮設住宅対策に係る訓練にオブザーバー参加をしてまいりました。

主催は神奈川県公共住宅供給推進協議会で、神奈川県の音頭により、神奈川県下の市町村の担当の方が集まり訓練プログラムが実施されました。

具体的な中身は割愛しますが、災害により被災の状況を想定した設定でどの規模でどの種類の仮設住宅がどれだけの数をどのように配置して必要とされるかを皆でグループディスカッションして発表するものでした。

私は全木協神奈川協会の役員としてオブザーバー参加をしたのですが、行政マンである参加者の皆さんが真剣に討議をしている姿には、同じ神奈川県民としてとても頼もしく感じました。県の責任者である住宅計画課の庄司課長の言葉にも、取り組みの本気度がとても強く感じました。

私たち地域工務店や職人も定期的な訓練を実施して、万が一の事態にも力が発揮できるようにしなければならないと改めて強く思いました。