火曜日は朝から新幹線に乗り京都へ。在来線で西へ移動、園部という駅を降り、車で山を越えた兵庫県のはずれのクロス生産工場を見学させていただきました。珪藻土製品の販売メーカー「ワンウィル」さんの珪藻土クロスを造っている「サンロック」さんの工場です。倉庫には見慣れた箱もありました。
大きなクロス生産工場は他にもあるのですが、サンロックさんは二ッチな機能クロスなどを得意とする会社です。
この日も見学に合わせて珪藻土クロスの生産の一部を実際に見せていただきました。こちらは珪藻土を含んだ水性塗料を基材となるクロスに塗装して乾燥機械にかけていくところです。
普段から使っているクロスが生産されるまでにどの様な工程を経るのか、また原料から材料となるまでの調達体制などこれまで知ることのなかった部分まで色々とヒアリングしました。
工場の皆さんは皆ベテランの方ばかり。大変多くの経験から発せられる言葉にはこれまでの苦労が多く感じられました。
乾燥機から出てきたクロス材です。ここではまだ柄などは無いものになります。
これで良いのでは、と思いますが多くの会社はこのままですと壁下地の処理や施工精度が極端に高くなるので、ガラやエンボス加工が必要となります。実際にリフォームなどでは下地を現状のもので張り替えることがほとんどなので仕上がり良くできたほうが喜ばれますね。
こちらはエンボスの型です。要望が色々なので数多くの柄が用意されておりました。
柄は一周してリピートするのですが、仕上がりの柄のクセや、ジョイント部と柄のリピートと歩留まりを考えての製品仕上がりが最後の難関のようです。なるほどー。
この機械で柄が入り、製品が完成していきます。
サンロックさんではオリジナルの柄のクロスを作成することもでいます。
工場には多くのオーダー柄の原図が置いてありました。
クラフトマンシップのあふれる会社です。
それなりの規模の現場だったら、面白い事もできそうですね。残念ながら住宅規模では難しいですが、、。
アンティークな板張りを模した壁紙もありました。
私たちは紛いモノなんですよ、と謙遜しておっしゃっておりましたが、映画やテレビ番組を見て背景の壁紙や海外の高級な壁紙など職業柄とても気になるそうです。そして何より、JIS工場としての品質の自信がとても強く感じられました。
ご対応いただいた皆様、誠にありがとうございました!
ところで、なぜ私がこちらに見学に行ったのか。結果はまた数か月後になろうかと思います(笑)