水曜日は午後から伊勢原市S邸リノベーション工事のお引渡しが行われました。
築55年の木造平屋住宅を現在の技術で蘇らせました。
外壁は神奈川県産木材の杉板の表面をあえてモルダーなどで仕上げずに挽っぱなしの表情で無塗装で使っております。
木の経年変化を存分に味わえます。
ところどころに既存の状態のほぞ穴などが見えるのがリノベーション工事と気づくところです。
耐震性を高め、外皮断熱性能も飛躍的に向上しております。
ここは広縁にあたる部分ですが土間になっております。
キッチンは現代風でもどこか懐かしい雰囲気となっているのはパネル材の杉材のおかげでしょうか。
窓もあえて透明で緑が目に入り気持ちよく炊事仕事が出来そうです。
洗面も大工づくりです。
シンクは実験流しを使用していました。
タイルが良い雰囲気を出してくれていますね。
最新の性能に向上させるだけでなく、人に限りなく害の少ない材料を選んでいます。
そして神奈川県産木材だけでなく、石は日向(ひなた)石という地場材を使いました。
玄関手洗いの照明には大分県の小鹿田(おんた)焼という焼き物をセードに使ったものをSさんが用意して取り付けられました。
よても良い雰囲気です。
最新の性能と日本の文化もしっかりと取り入れられています。
大山連峰の借景はこの小上がりから眺めることができます。
設計でもこだわったポイントとなっております。
施主のSさんは業界活動の仲間でもあり、こうして家族の家にも関係できたのはまた嬉しいことです。
伊勢原の山の雰囲気がたっぷりと楽しめる、素敵な住まいとなりました。
設計監理はビオフォルム建築計画さん、現場担当は岩瀬主任、担当棟梁は新井大工でした。
S様竣工おめでとうございます!