設計者としてのワタクシ

青木工務店での私の業務は経営者や各部門のマネジメント責任者としての業務が主体的ですが、現場担当者としての業務も多くあります。

工務店の仕事の基本は「作るのが好き」だと私は思うのですが、私自身もなんだかんだと言って好きなのです。

お客様とのコミュニケーションから生活が想像されて、建てられる建物についてもあれこれと考えて生み出されるというプロセスの中で常に思っております。

練られた間取りを構造に置き換えて、そして構造計算ソフトに乗せて確かなものにしていきます。

木組みの方法、樹種や寸法、強度指定を含めた材料の選定、接合部のチェック、耐力壁・水平耐力の調整、バランスチェック、施工の実現性の担保と夜な夜な確かめながら完成させていくのです。

すでに検定がOKでも、後から思いついてより良く修正する事もあります。

構造計算後には温熱計算を行います。

窓ひとつひとつの熱還流率を予め用意して、窓の部材やガラスの種類だけでなく、窓の形状とLow‐Eガラス位置や種類、ガラスの厚さ、空気層の厚とガスの有無といったところまで入れるとカタログ値よりも有利であったり不利であったりするのですが、高い数値を目標としている訳ではないのでできるだけありのままの数値を求めたいと思って計算をしているのです。