月曜日はSDA教会棟の施主検査が行われました。
建築基準法と横浜市の緑化条令の検査は無事に合格となっておりますので、残りは消防の検査と今回の発注者様の検査で品質チェックをしていただきます。
玄関ポーチは既存の建物の瓦を再利用し、旭郵便局から譲り受けましたポストを設置しています。
集荷の手続きも旭郵便局さんと調整済です。
執務を行う社務所は広大なスペースです。
在庫の米松太柱がアクセントに、床は無垢のチーク材を贅沢に使用しています。
土足で使うのがもったいないね、というお声もいただきました。
エアコンはあえて個別の壁掛式。省エネ性能はもちろん、将来の故障時の部分交換をしやすくするためでもあります。
階段ホールの吹き抜けです。
内装が仕上がると古い丸桁梁もよりくっきりと浮かび上がりました。
この古材も在庫で持っていたものです。
こうして新しい建築に使われることで更に長い期間使われるのは木材にとっても嬉しい事だと思います。
大きな木造建物を安全に区切る防火帯です。
告示の木造耐火構造で立面的に建物を2つに区分して安全に避難できるようにしています。
これは建築基準法では規制にかからず不要ですが、より安全に避難できるように自主的に行った処置です。
もちろん建具も防火戸が設置され、仕上げも不燃系として床にはタイルを使用しています。
大切な書類などを保管する書庫にも壁天井に木造告示耐火構造を施し建具を防火戸としています。
空調は貫通するファイアダンパー付きの換気扇で温度調整を行い、火災時にはコンセントを外して室内にコードを放り込んで完全な耐火帯を構成します。
こちらは弊社家具部門「番匠木工」作成のオリジナルのレターボックスです。壁の厚みを利用して間柱間に設置しています。ちょっとレトロな雰囲気が良いですね。
カウンターがモザイクタイル仕上げとなっているトイレの流しです。もちろん、大工の造作家具となります。
1階の車椅子対応のトイレにはオストメイトも設置しています。住宅では見られない設備ですが、非住宅建築には求められる事がある設備ですね。
オリジナルの厨房づくりの給湯室流しです。既製品にはないサイズですのですが驚くほどコスパ良くできております。タイルも良い雰囲気ですね。
もう一つの階段ホールには設計監理の佐藤さんの繋がりで作家さんが作られたオリジナル照明器具が設置され、秋田杉の一枚板カウンターも綺麗に照らされております。
こちらは集会場所ともなる大きなホールです。
内装が仕上がってトラスがより美しく見えるようになりました。
力強く、そして等間隔で設置され幾何学的な美しさも感じられます。
有孔ボードが音響への配慮を実現しています。
外部にはソーラー充電で光る街路灯も設置されました。
こちらも設計監理の佐藤さんの繋がりの会社さんのものです。
手作り風の感じですが、かっこいいメーカー品と比べて本体はとてもコスパが良いです。
施主検査の途中から横浜市の消防の検査が入りました。
もちろん大きな指摘も無くクリア。
これで公的な検査は全て終わりです。
現場は補修工事を経て、いよいよお引渡しとなります。
ラストスパート、より精度を上げて磨き上げお引渡しを迎えましょう!