国勢調査の結果、ついにここまで来たかと改めて知らされます。
もう十年以上前だったと思いますが、どこかの講演のためのパワポを作っていて、大工の数の減少と建築士の数を比較したものを話していたことがありました。
その時には「大工の数と一級建築士の数は同等」でした。
先日たまたま最近の動向を知る機会があり、驚愕です。
すでに一級建築士の数が大幅に上回っています。
上記は国交省が発表している令和2年4月時点の建築士の数で、一級建築士は(小さくて申し訳ございませんが)37.1万人でした。
このページのリンクも張っておきます。
そしてこれは、直近の国政調査から算出した大工就業者数です。
29.8万人。
一級建築士-20%の数で圧倒的に少なくなっておりました、、、。
一級建築士を含め、建築士資格者の減少に対して最近は試験制度が見直され、学生時代の学科試験の受験や製図試験の受験年猶予、実務経験内容の拡充などが行われておりましたが、この数字を見てもそれ以上に大工育成が急務であることが分かります。
しかも60歳以上の年齢構成が43%。
10年先には10万人を割り込むこともみえているのです。
大工育成は工務店だけでなく業界全体の責務だと改めて思いました。
住まい手の皆さんも、大工育成など技能者育成をしっかりと継続している地域工務店に目を向ける機会を増やしていただければ嬉しいです。