「木造の実務者をどう育てるか」カテゴリーアーカイブ

一級建築士 > 大工

国勢調査の結果、ついにここまで来たかと改めて知らされます。

もう十年以上前だったと思いますが、どこかの講演のためのパワポを作っていて、大工の数の減少と建築士の数を比較したものを話していたことがありました。

その時には「大工の数と一級建築士の数は同等」でした。

先日たまたま最近の動向を知る機会があり、驚愕です。

すでに一級建築士の数が大幅に上回っています。

上記は国交省が発表している令和2年4月時点の建築士の数で、一級建築士は(小さくて申し訳ございませんが)37.1万人でした。

このページのリンクも張っておきます。

そしてこれは、直近の国政調査から算出した大工就業者数です。 続きを読む 一級建築士 > 大工

大工の血と誇り

先週は再び埼玉県熊谷市でお打合せがありました。

打合せ時間より少し早く熊谷入りをして、以前の職場の現場で何度もお世話になった、地元の白根工務店白根棟梁の作業場に寄らせていただきました。

写真は白根さんが手掛けた住宅です。

手刻みで加工した折り重なる木組みが印象的ですね。

白根工務店は熊谷で14代、約300年続けている老舗の大工工務店です。

白根さんは25年近く経っていても見た目はほとんど変わらない、驚異的な方です(笑)現在61歳ですので、今改めて思い返すと 続きを読む 大工の血と誇り

木造の実務者をどう育てるか(後編)

日経クロステックの座談会記事の後編です。
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00461/030900031/
工務店としては建築大工を活かせる木造に注力を注ぎ、「ああ、大工をやっていて良かったな」と実感できる現場をどんどんと手掛けられるような環境を当たり前にしたいと思います。
木造は良いなと木造は危ないのではとは思われる境界線を紐解いて、木造に相応しい計画に導いていく事がこれまでの知見を活かせる私たちの生命線だと思います。

木造の実務者をどう育てるか(前編)

先月の終わりに、日経BP社で行われた座談会が日経クロステックの記事となっております。
東大の稲山先生、腰原先生、芝浦工業大学の山代先生、そしてPWAの藤田さんと私と5名です。
皆様の知見の広さと深さに、実務者の一人としての心構えを見直す機会となりました。是非読んでみてください!
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00461/030900030/