木造建築物の防耐火設計

昨日は午後から関内にて、横浜市が主催する「木材利用促進研修会に参加をしてまいりました。数回に渡るテーマで、公共建築物等の木材利用促進法に基づく横浜市の活動の一環でこの研修会が行われております。横浜市の建築局も木造に関する知識が乏しいので、皆さんと一緒に勉強していきましょうというスタンスとのことですが、素晴らしい取り組みです。大和市では計画もまだ作成されていないとか、、、、。
今回は燃やし系設計事務所の第一人者、安井先生のお話という事で楽しみに行って参りました。安井さんは木造建築など法令改正に伴う数々の実証実験のコンサルもなされており、JBNでも省令準耐火、外壁板張り防火でも大変お世話になりました。事務所でも色々なお話をさせていただきました。何よりも木材が好きな方なので嬉しいです。
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青木工務店でも都内で建築中の物件の一つに、初の木造耐火構造住宅があります。1階RCで、2・3階が耐火木造です。一見では普通に見えますね。
耐火性能は高い順に、耐火→準耐火→防火→準防火→裸木造となります。
準耐火までは「〇〇分という一定時間まで耐えれば良い」という考え方です。
一方、耐火は「消火活動をしなくても、倒れない」という性能を要求されます。
耐火は火事が起きないと勘違いされやすいのですが、内装や家具などはどの建築にもありますので、それらが燃えることで火事はどの構造の建物でも起こります。
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こちらはバルコニーの笠木です。参考に私の愛用のシャープペンを置いて見ました。幅がとても厚い事がわかりますか?今回は木住協という住友林業さんを中心とした団体で認定された木造耐火構造でつくっております。いわゆるメンブレン耐火というもので、木材を燃えないように保護して造られた耐火構造です。
外壁にはALCを張った上にサイディングで仕上げているので、これまでにない壁の厚みとなりました。バルコニーなので両面です。
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コンセントボックスもスチール製。さらに何重もの分厚い石膏ボードが見えるでしょうか。わずかに見える銀色のクロスも耐火に必要となる部材です。
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階段も木製でつくった上に、石膏ボードでくるみ、さらにその上から木材を張りました。避難のためには階段が焼け落ちては話になりません。もちろん、壁の耐火被覆が終わった後に階段を取り付ける事となります。
これらは仕上げられるとすべて見えなくなってしまいます。
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折角の機会ということで、安井先生からは沢山の実験の様子の動画を流して解説してくれました。通常の火事では見れない、室内からの様子です。燃え広がり方、フラッシュオーバーまでの様子、煙の色、窓から吹き出た炎の様子、その燃え広がり方など。今回も大変勉強になりました。ありがとうございました!
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