鶴岡市木造建築視察③

2日目午後からは、鶴岡市の村上建築課長、伊藤主査から鶴岡市の事業や鶴岡市主導の地域事業者とのネットワークについてご紹介いただきました。

木造公共建築で日本で一番進んでいる鶴岡市の取り組みにたくさん質問をさせていただきました。

ネットワークでは市内事業者の住宅建築シェアがV字回復するなど重要な実績があったとの事です。

最後は鶴岡市の隣町、三川町の東郷小学校を視察しました。築12年で、広い敷地に木造平屋建ての贅沢な学校です。この校舎で子供を学ばせたいと、わざわざ三川町に引っ越して来る家族もいるとか。木造の魅力がわかるエピソードも教えてもらえました。

昇降口はタイコ梁が巧妙に組まれた吹き抜け空間です。木造の小屋組はダイナミックで美しいです。棟梁は田川建労の方との事です。素晴らしい技術です!

廊下ホールも方杖のある小屋組と、サイドトップライトからの明かりが気持ち良い場所でした。それにしてもとことん杉材を使用して、立派な柱がたくさん採れる林産県は羨ましいです!

こちらは全学年が一斉に利用する食堂です。ランチタイムの子供達のワイワイ騒ぐ音が聞こえてきそうです。教室で食べるよりもきっと美味しく感じるでしょう。
梁の上の埃をきらってか、こちらはあまり梁を出さない設計配慮がありました。

体育館は鉄骨造ですが、充分に木質化がなされていました。私見ですが、体育館のような用途はこれで良いと思います。ここまでの大空間は鉄骨にまかせましょ!

この辺りの小学校の特徴の一つが、相撲の土俵がある事です。授業に取り入れられているとの事でした。もちろん、廻しも着けるそうですわら

天井は格天井でした。

今回は全建総連さんからのお誘いで、山形県の田川建労さんの案内で大変有意義な視察旅行となりました。2日間ありがとうございました!