今後の神奈川県の林業・木材関係の協議会の見直し

先週の火曜日は午後から馬車道へ会議に出席しておりました。

会議名は「かながわ森林・林材業活性化協議会及びかながわ木づかい推進協議会のあり方検討会」です。

私は川下側の神奈川県産木材を利用する工務店の立場で参加をしておりました。

それぞれ別々の成り立ちで立ち上がった協議会ですが、重複する内容も多く、私もこれまでどの活動がどの協議会のカテゴリーなのかよくわからないというのが実態でした。

今回はそれらを整理していくために話し合いが持たれました。

神奈川県では専用の県税を設けて県土の森林間伐などを行う環境保全と水資源の確保を主眼に森林の整備を行っておりますが、その中で切り出される木材をより価値が付く様に利用されるように県産木材認証制を設けて進められていたと理解しております。

見方を変えると積極的に林業を奨励しているわけではなく、木材は生産よりもはるかに需要の大きな消費県ですのであくまで手入れを通じて算出されるものを上手に利用していこうというスタンスです。

20年前に設定された長期目標3万m3/年の産出量は既に達成されているそうです。

昨今のウッドショックもありますので環境負荷の無い範囲で既に達成されている長期目標から生産量もう少し頑張ってもらい、丸太の種類もチップ向けのグレードだけでなく建築用の県産木材の生産を頑張って欲しい所です。

皆様それぞれの立場で理由があるでしょう。

しかしこのままであれば折角積み重ねてきた取組みが瓦解し、需要者である地域工務店は安定生産をしてくれる林産県の木材との付き合いを深めざるを得ないことになってしまいます。

そうならないためにも、この「あり方」の場が設定されたのだと思うので、私も木材の川下側のものとして、神奈川県産木材を大事に使いながら地域により良い循環を生まれるように、合計3回の会議に発言をして頑張っていきます。