昨日は午後から横浜駅近くの貸会議室にて、和の住まい推進リレーシンポジウムin神奈川がウェブ発信されました。
主催は一般社団法人神奈川県木造住宅協会です。
国土交通省では瓦、土壁、縁側、続き間、タタミ、襖をはじめ地域の気候・風土・文化に根ざした空間、意匠、構法・材料等の日本文化を再認識し技能の伝承と育成、産業の振興と活性化を支えている活動を文化庁、農水省、経産省、観光庁と連携して続けております。
このシンポジウムもその一環で平成25年から始まり毎年5カ所程度、これまで全国35カ所で開催されております。
今年度は神奈川県としてかな協で手を挙げておりました。
講師は静岡県浜松市のサン工房の松井社長にお願いしました。
伝統工法の技術を織り込みながら丸太の買付ストックから製材、美しいディテールを体現する設計力と施工技術力、工務店業界でも圧倒的な存在感のある会社です。
松井さんとは個人的にも大変親しくさせていただいております。
松井さんの講習の前に、国交省からの最近の政策をご説明いただきました。
この後は林野庁からの説明、最後に観光庁からの説明です。
観光庁は業界活動でも普段はお会いする機会が無いので出される資料も新鮮に感じました。
アジアや欧米の旅行者に日本が観光先として魅力的に映っている事は嬉しいですね。
文化や歴史、治安や清潔というキーワードが話されておりました。
和の住まいという点でも素敵な古民家を観光に利活用というのはとても楽しそうです。
性能だけでなく、材料やデザインも永く建物が維持される要素に大きく影響を与えます。
海外からの日本への旅行者数もコロナウイルス感染症の拡大に伴って極端な減少となっている事も棒グラフで見ると言葉を失うほどで観光業界の現状の恐ろしさを知らされました。
本題の松井さんの講習では建物自体の美しさに留まらず、設計までの背景やお客様との関係なども語られ、松井さんの優しく暖かな人柄が感じます。
一方で自分にとても厳しい方で、常に自分へ課題を突き付け周囲への約束としてコミットし実行する姿は先輩経営者としても私はとても尊敬しており目標とする方のお一人です。
松井さん、ありがとうございました!