一昨日は大和市で工事を行っておりましたH邸のお引渡しでした。
H邸はオール国産材の長期優良住宅です。
3階建てでホームエレベーターが設置されております。
ホームエレベーター付で3階建を国産材で構造計算をしたのは初めてでしたが、杉の梁桁でも大きな問題は無く無事にクリアできました。
3階窓からの眺めはさすがに良いですね。
H様の要望する広さと敷地の大きさから結果3階建になったのですが、この陽当たりはそのおかげでもあります。
それでも出来るだけ低くなるように可能な限り配慮がなされております。
この部分は道路斜線の関係でこの様な形状になりました。
プラスアルファのスペースとして有効に利用されるそうです。
3階のバルコニーは、初めて採用したアルミ製のスノコ材(YKKAPのサニースルー)です。
2階の陽当たりにできるだけ影響が無い様に、また窓下端とバルコニー腰壁を支える床梁と納まりを考慮して高さを決めておりました。
バルコニーが防水床の時よりも反射光が2階の窓から入る様になり、この努力はしっかりと報われる結果となりました!
1階の洋室もコーナー部分を窓にして「抜け」を感じるようにしています。
部屋が広く感じられるようになりました。
お昼前には想定通り直接陽の光が入りました。わずかでも太陽の恩恵を受けられるようにしています。
表札にもエピソードがありました。
建て替え前の家では、新築時にお父様から松材に手書きで書かれた表札をいただいたそうです。
それが経年変化で文字が見えなくなっていました。
今回の新しい家にもまたこの表札をお父様の文字で蘇らせたいという相談があり、色々と当たって美術品の修復をする団体を見つけご案内しておりました。
見事に修復してくださり、今回の家にもこの表札が掛けられます。
裏の文字の字体はまさしくお父様の字だと感慨深げに話されている様子が印象的でした。
H様の家づくりにあたり私たちも色々なお話をしておりましたが、こうして伴走して無事に竣工できた事が何よりも嬉しいです。
今後ともどうぞよろしくお願いします!