木曜日は日帰りで三重県まで弾丸で視察に行っておりました。
神奈川県からの委託事業で、木材利用促進協定の枠組みでアカネトラカミキリの食害が出ている「アカネ材」利用の活動です。
かつてはあかね材として利用機会を増やす活動をしていた三重県の現在の状況を調査します。
神奈川県森林再生課の藤井さん、神奈川県森林組合連合会の工藤さんと石鍋さん、そして神奈川県木造住宅協会の会長として私と副会長の桐ヶ谷さんと行ってまいりました。
さすが林産県として名高い三重県です。
素晴らしい丸太がゴロゴロとありました。
訪問した日の前日に大きな市が開催されていたので特に多かったようです。
ご対応いただいたのは浦田さん。
このウッドピアは原木から製材、木材製品加工からプレカットまで全て完結する所です。
三重県の虫害被害はまだまだ深刻で、標高の低いエリアから沿岸まで南側の地域を中心にこうして断面にも現れることがあります。
こちらは製材したヒノキの虫害痕です。
こちらは杉の虫害痕です。
杉のほうが材が変色して目立つ傾向があります。
「アリ」と書かれているのはアカネ材であることの識別です。
虫害程度の確認と強度や含水率は他の製品と同じ事を確認して一定の品質以上のものを出荷していました。
とはいえ理解を得られる方よりもアカネ材が出る量の方が多くこの様に未使用の材が積み上げられていました。
燃料チップや集成材のラミナ材、合板材になり不当に安い価格にとどまっています。
アカネトラカミキリの被害は全国的にも今後は更に広がっていきます。
対策は枝打ちです。
そのためには山に活動資金が還元されなければなりませんが、それには構造材利用として問題無いアカネ材が適正な価格で普通に利用されることが極めて重要です。
そうしなければ適切な山の木の更新がなされず日本中の山の木が虫害材になっていきます。
環境対策にさらに踏み込んだ活動をかなきょうとしても取り組んでいきたいと思います!