木造建築を「より強く、より美しく、より自由に」

月曜日は午後から都内へ。

表参道で行われている、木構造の稲山先生の展示会を見学しました。

道路からは稲山先生自らも施工に加わったカラメンアーチが見えました。

稲山先生のこれまでの実績がパネル展示されています。

私もこれまで1/3ぐらいは見に行っていました。

建築雑誌で数々の賞を受賞されている作品ばかりです。

そして意匠設計者の要望に応じて木構造を考えるので同じ様なものが無いのも驚異的な事なのです。

模型もたくさん見る事がありました。

人気アイドルユニットのMVに使われている建物などは稲山先生の真骨頂といえます。

稲山先生はスケッチもとても上手な方です。

単発でなくこの考え方をマニュアル化して普及させるという所まで考えられているのがまた驚異的な事なのです。

その後は東京大学の弥生ホールへ。

稲山先生の最終講義を聴講しました。

満席のホールは先生のこれまでの実績と功績に関わって来られた方ばかりです。

木造許容応力度計算を広く普及させたグレー本、60年ぶりに改定された木造校舎の構造JIS A 3301と今私たちの木構造のバイブルそのものは稲山先生が作られました。

先生の生まれや経歴などから、実績の一部をご紹介いただきました。

そして先生の教え子がそれぞれの分野で活躍されていて、その事がまた嬉しいと話されておりました。

研究室の先生方や奥様への感謝の言葉には私もグッときました。

祝賀会は学士会館に移動して行われました。

坂本先生からの裏話など天才的なエピソードも交えて御披露され笑いの絶えない会となりました。

私はPWAの活動の中で特に稲山先生と色々なお話をさせていただきました。

新宿の工学院大学で新しいグレー本の講習で先生が講師で話された後に新宿駅まで歩きながらお話したこと、中大規模木造見学のバスツアーで移動中の隣の席でお話した事、PWA理事会後の打合げでプライベートの暴露話などが思い出されます。

私の様なものにも凄い方ほど偉ぶらない、そんな方です。

稲山先生から青木さんもやってみなよ、と言われ許容応力度計算は稲山先生をはじめPWA理事の皆さんが質問にも的確に答えてくださり身につきました。

今後も変わらずどうぞ宜しくお願いします!