先週の火曜日は全建総連会館構造見学会に参加しました。
設計監理は現代計画さん、施工は塩谷建設東京支店さんです。
このプロジェクトはプロポーザルが行われていて、私はその選定委員として唯一全建総連外の委員で参加をしていました。
そんな経緯もあるので見ないわけにはいきません。

建築主代表で中央執行委員長の鈴木貴雄さんがご挨拶されました。
私も以前の建物の時にこちらには何度か訪れており立地条件についてはわかっております。
また全木協としてJBNのパートナーですので災害時には避難ではなく応援する立場なので高いBCPレベルが求められます。
そんな条件をしっかりクリアしていたのが設計監理の現代計画研究所さんの提案でした。

木造の弱みはズバリ水平剛性。
それらを補う為に両サイドにはRCのコアが建てられました。
また北側にある神田川の氾濫もハザード情報で3mあり、地下とせず1階をRC造。
木造は3層が経済的なので採用。
2層なら準耐火の可能性もありましたが地下をやめたことと必要部屋数からこうなりました。

最上階のホールは無柱空間。
ここはS造トラスとなり3種構造ハイブリッドの建物です。
プロポーザルにあった木造の弱みを他構造で補う形式がしっかりと実現されておりました。

木造との取り合いは普通はエキスパンションジョイントとする事が多いですが、こちらは応力を伝えるためクリアランスはゼロで直接アンカーボルトなどで固定されています。
施工会社としては神経を使う所です。

2階床スラブに直接乗る柱もアンカーボルト直接固定。
どの柱も柱の中心に見事に納まっておりハイレベルな施工精度がわかります。

登梁がかかった最上階は、メンブレン耐火木造なので全て被覆で見えなくなり、最後に木質化されます。
無理な現し木構造より合理的でコストも下がる傾向です。
鉄骨の平行弦トラスのH鋼が横使いなのは木造に水平応力を負担させない配慮とのこと。
長ものの搬入ができず搬入のため構造部材にジョイントが必要だったことや敷地内に侵入できる重機の規模なども苦労した点で話がありとても納得しました。
特殊な技術を出来るだけ排除した素晴らしい建物になっています。
見学会は何部かに分かれていて、同じ時間に国交省から豊嶋官房審議官や大島木造振興室長も見学されておりました。
11月に完成予定で今からまた楽しみです!
