連休前の20日(土)は長野県長野市本社の木材流通プレカット業のマルオカさんの埼玉営業所新事務所の見学会に参加をいたしました。
3月にJBNで行われた中大規模木造委員会主催のシンポジウムでもこのプロジェクトをテーマの一つとして行いました。
設計監理は一般社団法人中大規模木造プレカット技術協会の監事でもある藤田さん、施工は行田市の大野建設さんです。
木造3階建てで3階が集会室の大空間という構造計画でも合理的なプランです。
このエリアは私もかつて働いていたので知っているのですが地盤がとても悪いです。国道17号線ということもあり大型の車両が通るたびに建物が振動を受けておりました。
これは木造が軽いからということもあります。この辺りも私の宿題として木造建築の計画説明に加えたほうが良いと思いました。
100名ほどの方が集まっていたでしょうか。9mを超える空間をJISトラスで組んでおります。
在来木造住宅の技術を応用した非住宅木造の好例としてマルオカさんも力を入れているということでした。
マルオカさんはナイスさんから出向されている会長とは先日のシンポジウムでも色々とお話をさせていただきました。この日は社長もお見えになっておりました。
青木工務店でも社員や大工が皆このJISトラスの講習を受けて作り方や組み立て方を勉強しております。
早くこのような技術をバンバンと使っていきたいです。木造の特性とコスパを発揮できるのは3階建て以下であると確信があります。またその分野が建築大工の技術を存分に発揮できるのです。
CLTパネル工法ではなく、在来耐力壁に採用するCLTが階段室に使われておりました。
四周釘打ちとなるので階段室に使ったそうです(室内で表しに使う場合は床下地合板勝ちとなる)。
設計監理をした藤田さんが、最後に課題だったアピトンの角材を会社の看板に使った話をしてくださいました。
丁寧な設計と施工で素晴らしい事務所です。この先もこの様な計画がどんどんと日本全国で広がって欲しいと思います!