先日、大手プレカット事業者のOBの方と電車で移動しながらの話題です。
「全棟許容応力度計算を自慢に謳っているビルダーほどヤバい」
もちろん、社内で全棟許容応力度計算をしている会社は素晴らしいのですが、多くは外注に構造計算を丸投げしている実態があります。
お客様の要望を構造的な配慮も無く間取りにして、あとは構造計算をする会社に「このプランが成り立つように」という指示で無理やり成り立たせるというのです。
更に闇が深いのは、構造計算を行うのがプレカット工場で、構造木材費も坪単価で取り決めをしている場合です。
良くわからないかもしれませんが、構造木材において何の材料をどのように使っても「床面積あたりいくら」という取り決めをしているのです。
構造的観点のない酷い間取りをむりくり成り立たせるために中断面集成材で最大サイズの450㎜せいの梁がバンバンと使われても同じ価格といいます。
技術者軽視、生産者軽視のビジネスのあり方がこんなところにもあるのですね。
ちなみに青木工務店の設計施工の建物は、ほんとうに私が構造計算をしておりますのでご安心ください!見栄えよく、丈夫に、かつ合理的にいつもあれこれと考えています。