今週月曜日はアキュラホームを有するAQグループ本社をこの秋のグランドオープンに先駆けて完成見学させていただきました。
PWA理事としての参加で事前情報では構造設計を担当された稲山先生が現場を案内していただけるようなイメージでしたが、関係者向けの正式な見学会となっておりました、、、、。
会場では著名な先生方やこの分野でよく知る方が何人もお会いしました。
内部も写真撮影はOKでしたが、SNSへのアップは不明だったので自粛して文書にて。
宮沢社長の説明概要です。
・一般流通材(製材、集成材、LVL、構造用合板)を使用した純木造8階建で延床面積約6200㎡、施工坪単価は145万円。
・価格はこれまでの木造施設の半額以下となり、腐朽に向けたプロトタイプという位置付け。
・施工も地場ゼネコン、工務店、木造軸組大工が手掛けられるもの。
・工期は13カ月(2023年3月着工)
・これまでの木造技術を活かし、足りない部分を新技術で補う(高倍率耐力壁、組子耐力壁など)。
普及への6つのポイント
・住宅プレカット技術の流用
・住宅用構造木材や建材の流用
・住宅用金物の流用
・住宅のモジュール利用グリッド化
・木造軸組工法の大工での施工
・地場工務店ゼネコン活用
まさにJBN中大規模木造委員会が行っていること、そのものでした。
そして力のあるグループならではの資金力と開発力がとても羨ましいと感じました。
今後も開発実験施設をオープンさせるとの事です。
残念なのはやはりグループとしての営利のための縛りがある事です。
私もかねてからJBNにも研究部門を持つだけの資金力があれば世の中に良い影響を与える大きなインパクトが起こせると常々思っていますが、活動資金と利用先からはそればかりとは行きません。
PWAを介してAQグループの技術を利用できるような機会を持ちながらより良い木造建築の普及を目指していきたいですね。