水曜日は東京中央木材市場の帰りに新木場へ寄りました。
JBN国産材委委員会主催の「木は腐りやすいか ~腐朽(腐朽菌)や蟻害(シロアリ)への対策~」が木材・合板博物館にて行われ参加しました。
場所はジャパン建材さんのビルの1フロアです。
こちらに来るのはおそらく20年ぶりぐらいだと思います。
出来たばかりだったので展示は全く違うものになっておりました。
海外では木のチップを固めたOSBが主流ですが、日本は圧倒的に合板が使われます。
なぜでしょうね。
合板は丸太を桂剥きにしたものを、寸法安定のため直交方向に奇数枚で張り合わせて作られます。
桂剥きにしたものが「ベニヤ」ですが、一般の方は合板をベニヤと呼んでしまいますよね。
実演機は実際のものをミニチュア化した機械です。
実際はもっと長く早く桂剥きされます。
丸太は2センチ径の太さまで剥けるのでほとんど無駄がありません。
興味深いのは接着剤の種類です。
青木工務店でも構造用合板は内外を問わず接着力や耐久性、耐水性や火災時の性能を期待して特類のフェノール系を一択で使用しています。
構造集成材もフェノール系と同様の性能となるレゾシノール系一択です。
接着面の色よりも大事だと思っています。
木材に関する様々な展示も充実しており、農学博士の平川副館長にもたくさん質問をしました。
木に関する通説も新たな情報で更新が出来ました。
講習会はこの博物館の館長、佐藤さんのお話でした。
とてもわかりやすく、また豊富な経験から想いあふれる説明は説得力があり、私も頷く事ばかりでした。
特に上位断熱等級と耐久性との部分は考えが全く同じでした。
やはりプロとお話すると勉強になりとても楽しいです。
次回は青木工務店で訪れたいと思います!