全国大会2日目は、楢葉町の施設にて午前中は講演をききました。福島第一原子力発電所から20キロほどの位置です。講演者は福島県双葉地方町村会常務理事の秋元さんです。県の土木部長を退官後、震災当時は県営あずま総合体育館の館長として4000名近い避難住民を受け入れた経験の方で、エコビレッジ和田社長の磐高の同級生です。
言葉を丁寧に選びながらお話しされる、体験談に真剣に耳を傾けました。過去の震災被害と大きく違うのは、見えない放射能の恐怖です。復興に向けての課題、時間が経つにつれて変化していく住民の意向など生々しいリアルな体験から通じるメッセージは次のバスでの現地見学によって更に思いが強まります。
津波によってへし折られた電柱です。場所は富岡駅前です。津波の被害の後、放射能汚染からの退避で人がいなくなった場所です。来年の3月には解除となり住民が戻る予定とのことです。
大きな日本家屋風の住宅です。除去された建物が多い中でポツンと残されておりました。
中の様子でどこまで津波が襲っていたのかが良くわかります。
わずかに残されている生活用品から、かつての住民の方の声が聞こえてきそうです。震災被害、津波被害、放射能被害に加えて風評被害という4重苦はいまだ続いていることを思い知らされます。
津波によって角の柱が破壊された建物です。木造で通常これだけの跳ね出し構造は考えられませんが、傾きながら5年以上この状態を残しております。
バスは続いて放射能による帰宅困難地域等に向かいました。