先週の土曜日は家族を連れて久々に遠出をしました。
JBNの中大規模木造委員会でいつもお世話にになっている「もやし系」コンサルタント・設計事務所、桜設計集団さん主催の八ヶ岳秘密基地での研修会に家族で参加をしてまいりました。
場所は桜設計集団さんの研修所「八ヶ岳の秘密基地」です。
完成間も無くだった4年前にもここでの研修会に参加をしておりましたので、久しぶりです。
前回同様に座学と実演を併用した「火育」を行います。
このプロジェクターにあるのは消防庁の資料の火災の件数などです。
木造の火事ばかり報道されがちですが、同じぐらい耐火のマンションでも火災は起きております。
しかしマンションは延焼率が低いのでいわゆる映像映えする画像が撮れないので、延焼率が高く派手に舵が起きている様子が撮れやすい木造の火事が取り沙汰されるようになっているのではと思いました。
もちろん、準耐火構造などの木造の延焼率が低い事はデータでもわかるので全ての木造を一緒にする事は間違いであることも良くわかります。
これは15㎜厚の木材と0.35㎜厚ガルバリウム鋼板を裏から同じバーナーであぶっている様子です。
不燃材料のガルバリウム鋼板は炎こそ上がりませんが、裏面が真っ赤になっている事がわかります。
一方で表面が焦げて燃える木材は裏面は触ってもやけどはしません。
木材は火事があっても隣の部屋は安心して避難しやすい材料なのです。
同じように12.5㎜厚の石膏ボードもあぶりましたが、石膏ボードの方が熱くなっておりました。
ちなみに木材15㎜と石膏ボード12.5㎜の燃え抜き時間は同じぐらいです。
木材が意外に火に強い事がわかります。
こちらは煎餅間に短く切った竹を敷き詰めて竹炭を作る実演です。
燃焼温度も大事で260度から300度で30分ほど過熱をして作ります。
物体から出る燃焼ガスへの着火の様子なども良くわかりました。
こちらはお馴染みの焼杉作りの実演です。
物が燃える3要素「可燃物」「酸素」「温度」が組み合わさって成り立つことが良くわかります。
動画でも紹介された「スウェーデントーチ」は会社でも柱材の木っ端などでつくり、適切なスリット幅など検証しながら試してみようと思います。
災害時の炊き出しなどでも大活躍しそうです。
子供達がわちゃわちゃとしていて皆様にご迷惑をお掛けいたしましたが、とっても良い火育となりました!