再び闇を感じました

このところ、また闇を感じることが重なったのでここに記したいと思います。

住宅産業では建築主が表では見えない、裏側では様々な紹介で料金が発生するビジネスが横行しております。

これについて地域工務店はやたらと食い物にされることが多いものです。

例えば、、、

1.不動産屋で土地を購入→建設会社を紹介(建設会社は不動産屋さんに紹介料を支払い。つまり紹介料が多いところほど不動産屋営業マンは紹介をする)

2.住宅情報ポータルサイト経由で家を建てる→建設会社を選定(建設会社はポータルサイト登録料や毎月の費用などに加え、成約ごとにポータルサイトへ手数料支払い。つまり建築主は無料で使っているつもりが建設費にはしっかりと上乗せされている)

3.家づくり系サイト担当から建築家と建設会社を紹介→建築士事務所と建設会社を選定(建築士事務所と建設会社はそれぞれサイトへ紹介料を支払う。結構高額のよう)

などなど。

保険業界なども似たような商慣習がありますが、皆様どう思われますか?

「ただより高い物はない」という言葉が私には頭によぎります。

見えないところに費用が乗っかっているのは変ですよね。

良い会社に直接巡り合えたならば、その様な費用はもちろん不要でその分だけ確実に安くなるでしょう。

またこのような費用は私のような技術屋としてはどうも腑に落ちません。

紹介元の会社が紹介先の各会社に対して、建築主に良いサービスを提供できるような情報や教育などを提供しているのであればまだ良いのでしょうが、だいたいはその様な事はなされていないのが現状です。

青木工務店でも工務店を経営している中でこう言った話は時々あります。

その時私は「紹介料を明示しても良いですか」と確認します。

どこかにその費用を溶け込ませるとおかしな見積書になりがちです。

「紹介料」といった形で紹介者が紹介依頼者に直接必要な費用を請求することが本来であると思いますが日本の商慣習では依頼者には「無料」のように見せることが多いです。

アメリカではこのようなビジネスでは紹介料が発生するのが当たり前で紹介者が紹介依頼者から費用を直接受け取ることが一般的だとあちらの方から聞いたことがあります。

住宅の場合、建築主は調査や信用を自分で探すよりフィーを支払ってプロに選定してもらった方が良いという考えのようです。

契約書面など弁護士のリーガルチェックなどもそうですね。

自分で慣れない専門用語を調べたり確認するよりプロに事前に見てもらって本人は当日は意思決定のサインをするだけのようです。

ところで「紹介料を明示して良いですか」に対する先方の反応は、どこか表情が濁ります。

もしかしたら日本の商慣習(?)に合わせない私が変人扱いに思うのかもしれません。

そしてだいたいこのような話はご破算になります。

しかし最近、同業の工務店から同じような話で会社に営業がありました。

YouTubeで人気の方だそうで全国で引き合いがあるそう。

神奈川県でも多いとの事で興味があるかというものでした。

興味本位で彼らの収益をどう想定しているか、取引の中での位置付けはどうなっているかなど聞きましたが、会社から言うなと言われているとのこと。

押し問答が続き結局教えてもらえず。

後で工務店仲間からは、加入金200万円、紹介ごとに10万円、成約で50万円とのことでした。

工務店が施工エリア外のお客様を仲間の工務店に紹介するのは私も多いです。

そこには金銭的なやり取りは一切なく、ご縁が繋がればという思いだけです。

どうしても青木工務店で、という場合は建築士事務所として設計委託契約を締結し、工事監理や施工を紹介先の工務店にお願いするようにします。

遠方ではアフターメンテナンスなどどうしても迷惑をかけてる場面が出てしまうためです。

同業でもこのようなビジネスが行われているのは以前からも聞いておりましたが、やはり嫌なものですね。