先週木曜日はJBN木造建築委員会技術WGで開発している外壁板張準耐火・防火構造開発の為の試験体加熱試験に青木工務店&アイプラスアイ設計事務所さんスタッフ皆で見学しました。
これまでJBNで取得されている外壁板張防火構造や準耐火構造はよく使用していますが、今回はさらに何ができる様になったのか、また試験後の試験体の状態から多くを学んでほしいという目的です。

試験内容など説明し、これまでの試験結果などもカットサンプルを見ながら確認しました。
防火は30分、準耐火は45分と15分の違いですが柱への燃込みがかなり違うことがわかります。
本来の防火被覆が施工不良で落下してしまうと被害が大きく変わるのです。

試験中の炉の中の様子は脇のガラス窓から見ることができます。
加熱が進むにつれて煙の種類も変わり炉の中が煤で見えなくなったりします。
構成部材の燃え方なども確認します。
燃えている対象物で煙も匂いも変わります。

試験体の中に随所に設置されている温度計や損傷性を確認する数値など認定に必要な要素なども確認しました。
試験体は不正が起こらない様に厳格に管理されており、センサーなども間違えると正確な試験と言えなくなります。

時間が来ていよいよ脱炉です。
周囲から空気が入るので火は一瞬、周りに吹き出されます。
今回はこれまでの試験内容と比べ安全側の内容だったので試験を通して安心して見ていられました。

試験結果はもちろん合格で必要な性能が確保されていました。
外壁下地の構造様合板も一部は燃えていましたがほぼ焦げ跡だけです。
かなりの余裕でした。
実際の試験を見学することで現場での施工で大事なポイントはもちろんのこと、材料の選定やディテールなど設計時の注意点も理解が深まります。
皆様お疲れ様でした!
