先週の金曜日は朝から電車に揺られながら埼玉県へ。私も理事をしている一般社団法人日本中大規模木造プレカット技術協会主催で中大規模木造建築ツアーに参加をしておりました。
先ずは越谷のポラスさんで建てられた3階建の事務所と平屋の訓練施設です。
駅から徒歩で現地に向かったのですが、近づくと木の香りがしました。そうそう、これも木造建築の良さですね。事務所の室内は天井と柱が木を表して使用しておりました。
構造接合部のカット模型です。60分の準耐火構造を要求されるので燃え代を考慮して材料の断面寸法が決まります。
こちらは大工見習いの皆さんが技能士の訓練に励んでいる施設です。形もシンプルでとても参考になりました。
続いて深谷市の埼玉工業大学さんの施設を見学しました。この夏から使用開始とのことでピカピカです。
樹状トラスで大空間の屋根を支える構造と、適度に配置された耐力壁要素のあるコア部分で構成された建物です。樹状トラスの根元を守る役割も兼ねたラウンドテーブルは持ち上げてみようと思いましたが動きませんでした笑
一部には桧の正角材で組まれたラチス状の耐力壁も使用されております。
その他構造以外に、外皮をダブルスキンにして季節ごとのダイレクトゲインを調整する仕掛けや地熱利用のシステムなど見所も多い建物でした。
最後は本日プレスリリースとなった、アキュラホーム埼玉北支店さんの社屋です。シンボリックな屋根形状と左側の3メートル跳ね出した2階の床が目立ちます。
シザーアーチと名付けたアール形状を構成する屋根は木造住宅で使用される一般的な構造集成材です。加工は一般的につくれませんが汗
要素ごとのポイントや課題も意識しながらみておりましたが、木造建築の可能性がますます広がる見学ツアーとなりました。私はもっと普及しやすく様々な用途に転用しやすいようなシンプルな中大規模木造建築を進めてこの先も普及活動をして行きたいです!