「雑記帳」カテゴリーアーカイブ

北海道大学の荒谷先生の本

先週の北海道で御自宅を見学させていただいたダギさんの家は、もともと北海道大学の荒谷先生の御自宅でした。そこで教えていただいた本を帰ってから購入し、移動時間で一気に読み終えました。とても素晴らしい本でした。早速社内に回覧します。
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私は普段から日本各地の地域特性に応じた家づくりに対応する事に地域の大工工務店の家づくりの意義があると思っております。もちろん 続きを読む 北海道大学の荒谷先生の本

節目、なんですね

2月11日は青木工務店の設立記念日です。これに合わせまして、今日はこれまでの事を少し振り返ります。

このブログを初めて、この2月で10年経過しました!仕事をしておりますと、それこそ日々色々な事があるのですが、それでも書き連ねるという事は意識をしていなければ続けられません。写真を撮ったり、想い考えていることをまとめたり。

この10年、本当に色々な事があったのですが、それでもこうして青木工務店が元気に業務を続けられていることに、本当に多くの方々へ感謝の気持ちで一杯です。足りない事ばかりですが、一歩一歩前に進んで良い工務店になるようにしていきたいと思います。 続きを読む 節目、なんですね

ノーベル賞受賞おめでとうございます!

連日嬉しいニュースが入っておりますね!
大村智さんの医学・生理学賞と、梶田隆章さんの物理学賞、心よりお祝い申し上げます!!
多くの人を救う医療発展技術、宇宙の神秘を解き明かす発見、いずれも日本人として誇り高い思いですよね。
その背景には、様々な人が協力していた基礎研究、何度も何度も繰り返した作業が透けて見えます。私はただでさえ単純作業の繰り返しが苦手なのですが、コツコツと積み上げることで大きな事を成し遂げた2名の偉人に、大変敬服しました。
さあ、今日も張り切って仕事をしますよ!

模倣

今日はめずらしく時事ネタをアップしたいと思います。

東京オリンピックのエンブレムが取り下げられた件は、そのデザイナーさんが他に発表していたデザインの模倣(なんですよね!?)も見つかったとあって、昨日白紙撤回となったことは昨晩から今朝もニュースで大きく取り扱われております。

オリンピックが東京に決まった時の私自身のワクワクした気持ち、父と亡き母もオリンピックをまた東京で見る事を夢描いた出来事、それに影を落とすような一連の出来事はとても残念なことです。 続きを読む 模倣

阪神淡路大震災から20年

阪神淡路大震災から今日で20年が経ちました。私は震災当日は大学2年生で埼玉県で一人暮らしをしておりました。震災の早朝の時刻、同級生宅で共同作業で提出する大学の課題を黙々と行っておりました。そして長い周期で揺れる地震でテレビを付けた時に現れたのが変わり果てた街の姿でした。
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建築を志して学んでいた時にこのような大災害があったことは私にとってターニングポイントでもありました。今はこうして事業者・実務者として工務店経営を行い、業界団体を通じて一昨年は神奈川県と応急仮設住宅建設の災害協定を締結という経験をさせていただきました。一昨日も県庁にて担当部署の皆様と今後の取り組みについて打ち合わせをさせていただきました。具体的な活動も進んでいきます。しかし平時にできること、やらなければならないことはまだまだ沢山あります。
災害リスクは高まる一方です。日常業務の中でも確実に準備を進めて、産業として地域に必要とされる工務店だけではなく、災害リスク対応としても地域工務店が必要とされるよう強く願っております。
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古屋大臣の国土強靭化の本

移動時間は大切な読書タイム、ということで最近読んでいた本をご紹介いたします。

その名も「国土強靭化」

一般的にマスコミから伝わるこの取り組みは、再び公共投資ドバドバで時代を逆行すること、と言われておりますが、この本では取り組みの意義について、国土強靭化・防災担当大臣である古谷圭司さんが解説しております。
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東京だけの首都機能集中、東名高速道路や東海道新幹線に偏った物流の大動脈の脆弱性などなぜ第二東名やリニアモーターカーを進めているかなども良くわかりました。

その中の一つに住宅の事が触れられており、ここは私も激しく同意できるところでした。耐震化、住宅の品質に応じた資産価値評価などです。住宅という個人資産が市場に

流通することで社会資産へと変貌します。これからの私たちの仕事に希望を感じることができる良い本でした。

敷地内の木をマイホームに使う

昨日は大和市N様と打ち合わせでした。暮れにまた敷地内の林の木を伐採したとのことで場所を移して材料を見に行きました。杉や桧などです。こちらも近々搬出して製材をしていきます。
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60年生の木材なので、少なくともそれ以上、100年以上は利用してもらえる建物にしていきたいですね。
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別の場所には古民家の解体で確保していた地松もありました。シバンムシの小さな穴は古材では仕方がないのですが、構造耐力上に大きな支障がある様子ではありません。再び磨き上げてどこか目立つところに使いたいですね。
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横浜の近代建築

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神奈川県立歴史博物館にて神奈川県庁舎の講習会が4回シリーズにて行われていました。今回は最終回で、見学会となります。講習会が行われていたこの県立歴史博物館の建物自体も横浜近代建築の代表例でした。元は横浜中金銀行(現三菱東京UFJ銀行)本店です。文明開化の明治時代、海外からのものの流れで経済の拠点として大事な役割をしていた事がわかります。設計者は妻木頼黄さんです。日本橋の麒麟の像もこの方が手掛けたそうです。
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関東大震災で消失したドームは再建されたものです。当時の銀行建築でも建物地下に金庫があったのは日銀本店とこの建物だけだそうです。震災時にはここの地下が火災から逃れるシェルターの役割をしたそうです。
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装飾はドルフィンとの事。港町らしく海を連想させますね。ドームの中も入らせていただきましたが、張りぼてで雨漏りもしていました。
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県庁も見学会しました。神奈川県庁舎は実際に知事が執務をしている庁舎の中では大阪府についで古い建物とのことです。庁舎は休みでしたので、人はおりません。
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普段は縁もないので入る事はない、知事室です。黒岩知事の書が幾つかありました。
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こちらは皇室の方をお迎えする部屋だったところです。現在は一般的に使用されているようでした。皇室の家紋がマントルピースにありました。

自宅の山の木で家を建てる②

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先日、引き上げた原木丸太を製材することになりました。昨日は市川屋さんの製材所、フォレスト津久井に施主のN様と一緒に見学に行って参りました。
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丸太の小口に赤いペインティングをして、他の丸太と混ざらないように識別しております。
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丸太から柱をつくりました。木材はヒノキです。
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仕上がりで5寸(約15センチ)程度の太さになるでしょうか。
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長い松材はどうしましょうか。
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自然な曲がり具合を利用して、タイコ梁にしました。とてもきれいです。
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広葉樹のクヌギもありましたので、、
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厚板に挽いてもらいました。荒々しい木肌がゾクゾクします。カウンター材などに使いたいですね。
これからしっかりと乾燥をさせていきます。使う直前に修正挽きを行い、仕上げます。市川屋さんの皆様、ご協力ありがとうございました。

自宅の山の木で家を建てる①

今朝は大和市N様宅の林で、切り倒した松の木を、上の道路からユニック車で運び出しをする作業を行いました。
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厚木市七沢にある市川屋さんに御協力戴きました。市川屋さんは神奈川県産木材の製材、販売、プレカットをしております。先日は下から何本かを運び出しておりました。今回は残りを上から運び出します。f0070542_1513682
まだ丸太は乾いていないので、見た目以上に重いです。でも、機械の力は偉大ですね。坂道を引っ張り上げました。
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この自然な形を使って、タイコ梁に使いたいですね。他にヒノキやクヌギなどもありましたので、板材や柱に使用します。お盆前には製材して戴く予定です。
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坪庭の剪定

青木工務店の神奈川県産木材を使用した長期優良住宅のモデルハウス、「かながわ200年の家」には玄関正面に坪庭があります。将来はエレベータースペースとして利用できるような設計となっておりますが、それまでは癒し空間といういことで石像や緑を植えているのですが、植物の成長は著しいもので見え方が大分違ってまいりました。
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葉っぱが覆いかぶさり、石像くんもなんだか窮屈そうです。

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とりあえず、伸び放題となっていた枝をいくつか落としてみました。もう少しコンパクトになるように、手を入れながら、タマリュウを買い足してもう少しグランドカバーを増やして見たいと思います。決して陽当りの良い場所ではないのですが、成長は素晴らしいものです。