SDA教会棟建て方7日目!

先週月曜日の作業は建て方7日目、南面で一部急こう配となっている鳩小屋形状の屋根下地も見えて参りました。

東側はトラスと登り梁という南北異なる組み方の屋根が合わさって構成されております。

屋根下地となる野地板の部分では同じ高さになる様に調整し、トラス勝ちとなる繋ぎ棟に登り梁がかかるという複雑な構成なので手順などもしっかりとイメージして作業を進めておりました。

逆のトラス側から見た様子です。トラスの下は枕梁で構成し、その上にトラスの陸梁と高さを合わせるようにトラスの転び止めとなる重ね梁としています。

トラスの桁行側はこの通りです。

こちらも軒桁の上にトラスがかかり、転び止めとして重ね梁がトラス間に入っております。

上下の梁は外部から構造用合板をガセット上にして連結させ応力を伝達させます。

在来工法ベースの中大規模木造では柱の軸力に対して土台が負ける事が多いです。

その為多くの現場で柱勝ちの納めにしたり、柱材を太くしたりすることがあります。

ところが施工精度の問題や納まりの問題が残るため悩ましい所です。

今回は構造計算の過程でかかる応力をできるだけ低減し、結果は写真の土台プレート(土台に対し設置面積を増やす部材)を2か所まで減らす工夫をしました(マニアックですね、、、)。

1階床組みは鋼製束を基本としております。

後で足したりレベルの微調整もできるので、鋼製束は便利な部材です。

床への重量が大きい部屋には基礎の立ち上がりを設けて十分重量に耐えうる構成としました。

床下地も変わる事になったので土台よりも少し高さが下がっております。

この辺りは注文住宅で培った細かなノウハウがさらりと詰まっているところです!