初日は当麻町から札幌まで2時間あまりのバス移動。
札幌では当麻町役場の構造設計者の山脇克彦建築設計事務所さんの事務所を見学させていただきました。
ピロティ状に浮いた木造建築が事務所、右に見えるのは自宅で渡り廊下で繋がっておりました。
構造模型ではこちら。
4本の支柱に大きく跳ね出した床スラブ。
見るからに不安定な様子で心配です。
しかも別棟の自宅と渡り廊下で繋がり接続部がいかにも不安ですが、、、。
そこは構造専門の山脇さん。
なんとも軽い口調で構造の解説をしていただきました。
支柱は厚さ19ミリの鋼管杭です。
CLTで受けてLVLのスラブに固定されております。
固定は図太いパネリード。
言うが簡単ですが、杭の施工精度は驚異的ですよ。
屋根を支えるのは樹状トラス。
オブジェの様に見せる為1番下はダミーとの事です。遊び心ですね!
これだけ跳ね出す床スラブは大抵歩くとビョンビョンするものですが、床合成と壁と屋根で箱状に持たせているのでコンクリートスラブの様な剛性でした。
鉄鋼以上ですよ。
まさに驚異的!
窓の組子も試験では3倍程度の耐力壁との事でした。
ルート2での計算で建築確認をおろしたそうです。
素晴らしいスキルで言葉が出ませんでした。
御自宅のポーチ屋根も遊び心満載です。
この部分では担当のベテラン棟梁が施工された様でした。
木造の可能性が広がる見学となりました。
ありがとうございました!