青木工務店の家の顔として、外壁には無垢の木材を張ることが多いのですが、皆さんどう思われますか?
写真は築6年目のモデルハウス(現在私の住まいです)の外壁ですが、神奈川県産の杉板を突付目板張というシンプルな縦張りで施工し、塗装はガードラック (含浸性木材保護塗料)のグレー色で仕上げております。経年からグレーを通り越してブルーブラックと言われることも多くなりました。
全体を板張りというよりも部分的に使用すると多くの方に受け入れられやすい傾向にあります。
ともかく、いつも私の頭にあるのはスピッツの空も飛べるはずのPVです。この背景にある木造の病院!?建物の感じが好きかどうかが板張り外壁が好きかどうかの分かれ目になると思っております。
こちらは隣に建っている、仮住まい用のアパートで、同じく杉板に同じ塗料で10年経過しております。グレーが退色している部分と生地の木材の色、少しカビて黒いところと味わいが増しております。
グレー色を多用することが多いのは、木が経年劣化で向かっていく色ということから、という理由が大きいですね。どうです、傷んでいるのか塗料の色か絶妙ですね。部分交換がしやすい張り方というのもポイントです。
こちらは先日竣工したばかりの金沢区S邸です。色で印象は全く変わりますね。全体に板張りの家はチャレンジングなのですが飯塚さんの設計なので研ぎ澄まされた印象も受けます。
岐阜の森林アカデミーの校舎の外壁も板張りでした。唐松でしょうか。良い感じです。
これは東北でドライブ途中にあった朽ち果てる途中の建物です。どうでしょうか?
プロでも板張り外壁は火事に危ないと思う方も多いようですが、少し勉強不足です。木材特有の性質と実験で実証された耐火性能で安全で環境性が高く、サスティナブルで素敵な外壁が実現できます。