神奈川県産木材の諸会議

水曜日は秦野市の神奈川県森林組合連合会の会議室にて、神奈川県産木材認証制度検討部会とかながわブランド県産木材品質認証部会に委員として出席しました。昨年から認証工務店部会の代表として参加しております。

県森連の事務局は昨年厚木から、もともと丸太材を置いていたこちらの場所に引っ越しをしておりました。大和からは遠くなりましたが、管理という点では目の前に材料があるので良いですね。

私はこの辺りを通るといつも高校1年生の夏を思い出します。夏休みにクラスみんなでキャンプに訪れたのですが、麓の「寄(やどりき)」という地名の読み方が読めなくて地元の方に聞いたのです。その寄交差点からすぐ近くです。

黄色いラインを小口に書いているのが神奈川県産木材の丸太です。林業が衰退している神奈川県では原木市場はこの県森連だけです。今はヒノキが多く置いてありました。量はあまり集まっていないようです。最近は産地から直接買い付ける製材所もあるのですが、使う側からは少し心配ですね。

午前と午後とお昼を挟んで2つの部会に参加しました。

JAS材の利用に林野庁は舵を切っているので地域の認証材の存在感は減少傾向にありますが、県下ではJAS工場は1社でまだまだ少なく、またJAS材として出荷できる品目も限られている中でブランド県産木材は県産木材の品質担保として必要であると私は考えております。来期よりブランドの方は県木連に事務局を戻すようです。

県森連の新しい事務所建物です。鉄骨造でとても良くできておりますが、業界関係者からはなぜ木造で建てなかったのかと評判は悪いと聞いております。コストの問題だったということですが、この規模でこの内容であれば少なくとも同等の価格で建てられる自身はありますね。発注者側の意識と依頼先の設計者が木造に不慣れだったということなのだと思います(今日はちょっと辛口)。

内装やファニチャーには木材がふんだんに使われております。尚更、木造でなかったことが私も残念に思うのです。