今年に入って、これまで当たり前に手に入っていたものが入りにくい状況がますます多くなっております。
かれこれ20年近く使い続けておりましたデッキ材などで使用している「豪州サイプレス材」が現地で丸太の確保ができていない、と親交のあるVickより連絡がありました。中国の業者が丸太を買いあさっているそうです。コンテナ1台を仕立てるだけの丸太が確保できそうもないと。
オーストラリアは広いので産地を変えれば材料は確保できるでしょう。しかし、一般的に材として難易な豪州サイプレス材なので材料が暴れて(いわゆるねじれ等をいいます)使えるかどうか。Vickの操業エリアの材料は豪州サイプレス材の中でも比較的大人しいのでいつも指名買いでした。コストの面でも難しいようです。
フローリング材でも、ナラ材を始めいよいよクリ材も難しくなっております。造作材でも従来からスプルース材、米栂材と安定入手に一苦労しております。世界中の木材を自由に選べた時期はもうすでに過ぎていますね。

青木工務店は木材を取り扱う仕事が得意、ということで木を使った小物類の作成も良くお話をいただきます。職人の日当で金額が決まるので買った方が安いのか、それとも作成した方が安いのかは量と内容によりますが、良質な材料で手作りで造ることの価値は普遍的なものと思っております。
今回は2点の製品を作成しました。一つはまな板です。
まな板なんて余った木を削ればいいじゃない、と思うかもしれませんが、一時利用でなくきちんと考えると材料選びから変わってきます。私も以前、とある木工フェアで見かけたまな板で「木曽ひのき」と大きく謳った
製品をみかけましたが、木曽ひのきらしい木目や節ではなく、しかも幅剥ぎ(幅方向に張り合わせた材料)で、そしてかなり高価だったのを思い出します。
まな板なので水に強い系の樹種から選定します。また板の反りを考えると柾目板が良いのですが、水に対する耐久性や包丁へのあたりの良さを考えると板目となります。今回はヒノキ材で反りに対しては板の厚さで考えて板目材としました。

建具見習いのクルシノさんに 続きを読む 木を使った小物類の制作 →
皆さん、丸太から柱や梁桁、造作材などどのように切り出すかご存知でしょうか?
杉の中目材(太さで名称が変わります)でサンプルを作ってもらいました。

杉は桧と比べて成長が早めなので、 続きを読む 丸太から木取る →
住まいのコンシェルジュ 第491回目
本日もFMやまと(77.7MHz)でラジオ番組が放送されます。今日のテーマは「木材③」についてお話いたします。
遠くで放送が入らない方はこちらへ。
次回は「ジャパンホームショー」についてお話しいたします。次回もお楽しみに!
住まいのコンシェルジュ 第490回目
本日もFMやまと(77.7MHz)でラジオ番組が放送されます。今日のテーマは「木材②」についてお話いたします。
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次回も引き続き「木材③」についてお話しいたします。次回もお楽しみに!
住まいのコンシェルジュ 第489回目
本日もFMやまと(77.7MHz)でラジオ番組が放送されます。今日のテーマは「木材①」についてお話いたします。
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次回も引き続き、「木材②」についてお話しいたします。次回もお楽しみに!
神奈川県大和市の青木工務店 品質方針は「社会、地域に必要とされる工務店であり続ける為の魅力ある家作り」