顔にはその人の生きてきた人生が年輪の様に現れる、など表現されることがありますが、実際に本物の木の年輪を見ると本当に見えてきます。
上の写真は優等生の杉材の年輪です。
ほぼ中心に向かって年輪が重なり、年輪の幅も細かく強度もありそうです。
中心に向かって年輪幅が大きいのはなぜだかわかりますか?幼木のときに堅いと風で折れやすくなってしまう為、しなやかにするためだと考えられます。
こちらは桧の年輪です。 続きを読む 年輪を見てわかる事
顔にはその人の生きてきた人生が年輪の様に現れる、など表現されることがありますが、実際に本物の木の年輪を見ると本当に見えてきます。
上の写真は優等生の杉材の年輪です。
ほぼ中心に向かって年輪が重なり、年輪の幅も細かく強度もありそうです。
中心に向かって年輪幅が大きいのはなぜだかわかりますか?幼木のときに堅いと風で折れやすくなってしまう為、しなやかにするためだと考えられます。
こちらは桧の年輪です。 続きを読む 年輪を見てわかる事
先週の火曜日は午前から夕方まで神奈川県森林組合連合会におりました。
午前と午後に分かれた部会への出席です。
立場は、かながわ森林・林材業活性化協議会に定められた認証工務店の代表として、です。
午前中は神奈川県産木材認証制度検討部会に出席です。
県産木材を算出する森林組合や製材事業者の登録更新や新規登録について審議がなされます。 続きを読む 神奈川県産木材認証制度検討部会&かながわブランド県産木材品質認定部会
昨日は買置きしていた杉造作材が先月に続き倉庫に納まりました。
残りは来週月曜日に入ります。
浦安にある東京中央木材市場での買置き材でしたが、この度市場の移転にともない全て納品になります。
国産の杉は樹齢が進み径が太くなっております。
そうなると辺材となる板材が節の少ない綺麗で良質な材料が取りやすくなるのです。
世界中でもっともお得で綺麗な材料。
青木工務店では杉材の利用を促進しております。
普段の3倍以上のストックとなっているのでできるだけ高く積み倉庫内は山の様になってしまいました(笑)山の恵みがこうしてわが社に来てくれる。 続きを読む たんまりと!
先週金曜日は朝から東名高速道路に乗り名古屋方面へ。
輸入木材の問屋である丸美産業さんの展示会に参加を致しました。
コロナ禍で開催がしばらく行われておりませんでしたが、3年ぶりの開催です。 続きを読む 名古屋へ日帰り
先日は以前から気になっていた鍋島松濤公園に行っておりました。
確か雑誌で見かけたのですが、「え!?」という公衆トイレがあるのです。
昨年6月より一般利用開始となっております。
有名な建築家、隈研吾さんがデザインしたトイレです。 続きを読む 鍋島松濤公園の公衆トイレ
先日、浦安にある東京中央木材市場の森廣さんが記念市の案内に来社された時に、嬉しいお土産を持ってくださいました。
市場で新しく導入したレーザー加工機でつくったストラップです。木材の切り出しから文字加工まで出来るようで、文字は写真の様に文字部分を掘る事、廻りを削る透かし彫りと両方ともできるそうです。
子供達の分まで作ってきてくれました。カバンなどにつけて 続きを読む レーザー加工機
先週の土曜日は朝から現場で使う化粧柱の番付作業を行っておりました。
「化粧柱」は見え掛りに使う柱の事を言います。つまり、構造材と仕上げ材を兼ねている柱です。真壁の部屋に使うこととなります。見え掛りに使うのだから、できるだけ節が無かったり目立たないように使う事を心がけます。
節は枝のあった痕です。木は当然に枝葉を伸ばし成長していくのですが、適度な時期に枝打ちという枝を取り除く作業を行って節を覆いかぶさるように木が成長して、節の無い表面が作られていきます。また、節の無い面をどんどん削っていくと節が現れることもあります。
柱を一本一本見ながら、建物のどこの柱にどの向きで使うかを考える作業が「番付」です。山からの恵みを適材適所に使い分ける作業は木と対話しているようでとても楽しいものです。どの面も節が無ければどこにどう使ってもそれなりに仕上がりますが、コストは膨大に膨れ上がります。家の中の柱で床柱や和室、玄関、居間など部屋ごとの「格」を意識しながら、背割れの向き、木目や色の違い、窓や家具で隠れる・隠れないなど節の位置などを見ながらできるだけ綺麗に見えるように考えて決めていきます。
在庫で持っている化粧用の柱をどんどんと振り分けていきます。柱には 続きを読む 化粧柱の番付振り
娘は女の子なのに何故か乗り物に興味があるようなので、ほかの本と併せて写真の図鑑をネットで注文しました。あえてアマゾンではなく、ポイントが貯まっていた楽天ブックスで依頼したのですが、他の本は直ぐに届いたのにこの図鑑は取り寄せに時間がかかると一冊だけ未配送のまま残りました。
下記は楽天ブックスからの2回目の連絡です。注文からすでに10日以上過ぎて 続きを読む 図鑑と木材
朝から車をとばして名古屋まで。丸美産業の池戸さんから展示会のお誘いをいただいておりましたが、先約があったので前乗りして買付に来ました。
翌日が本番なので会場は準備中なのですが、前乗りの特典(?)で良さそうなものを先に唾を付けることができます(笑)
日本市場ではすっかりと品薄になっている米栂材は、丸美産業さんの強い仕入れルートで 続きを読む 名古屋の丸美産業さんへ
今年に入って、これまで当たり前に手に入っていたものが入りにくい状況がますます多くなっております。
かれこれ20年近く使い続けておりましたデッキ材などで使用している「豪州サイプレス材」が現地で丸太の確保ができていない、と親交のあるVickより連絡がありました。中国の業者が丸太を買いあさっているそうです。コンテナ1台を仕立てるだけの丸太が確保できそうもないと。
オーストラリアは広いので産地を変えれば材料は確保できるでしょう。しかし、一般的に材として難易な豪州サイプレス材なので材料が暴れて(いわゆるねじれ等をいいます)使えるかどうか。Vickの操業エリアの材料は豪州サイプレス材の中でも比較的大人しいのでいつも指名買いでした。コストの面でも難しいようです。
フローリング材でも、ナラ材を始めいよいよクリ材も難しくなっております。造作材でも従来からスプルース材、米栂材と安定入手に一苦労しております。世界中の木材を自由に選べた時期はもうすでに過ぎていますね。
青木工務店は木材を取り扱う仕事が得意、ということで木を使った小物類の作成も良くお話をいただきます。職人の日当で金額が決まるので買った方が安いのか、それとも作成した方が安いのかは量と内容によりますが、良質な材料で手作りで造ることの価値は普遍的なものと思っております。
今回は2点の製品を作成しました。一つはまな板です。
まな板なんて余った木を削ればいいじゃない、と思うかもしれませんが、一時利用でなくきちんと考えると材料選びから変わってきます。私も以前、とある木工フェアで見かけたまな板で「木曽ひのき」と大きく謳った
製品をみかけましたが、木曽ひのきらしい木目や節ではなく、しかも幅剥ぎ(幅方向に張り合わせた材料)で、そしてかなり高価だったのを思い出します。
まな板なので水に強い系の樹種から選定します。また板の反りを考えると柾目板が良いのですが、水に対する耐久性や包丁へのあたりの良さを考えると板目となります。今回はヒノキ材で反りに対しては板の厚さで考えて板目材としました。
建具見習いのクルシノさんに 続きを読む 木を使った小物類の制作