先週の土曜日は、静岡県富士市へ設計中の大磯Tさんと行って参りました。
T邸プランには1階の中心に「ペレットストーブ」があります。
私自身、薪ストーブよりもより気軽にバイオマスエネルギーを利用できるので、太陽光発電システム以外の再生可能エネルギー普及の視点からペレットストーブには以前から注目しております。
着火や消火、メンテナンスも薪ストーブよりも簡単で、排煙もより少ない傾向にあるので煙突費用も抑えられることが多いですね。
この日は検討中の機種をより深く知ろうと、富士市にあるペレットストーブ施工店「アイワ」さんショールームに見学と打合せに行ってまいりました。
アイワさんは本業が水道設備屋さんで、富士市の工務店でJBN環境委員会委員長でもある「建築工房わたなべ」さんの取引先でもあります。
渡邊社長にご紹介いただきお知り合いになりました。
専務の服部さんはペレットストーブ黎明期から事業をスタートされ、より良く安心してペレットストーブを普及するための活動をされており、事前の電話連絡だけでなくこの日も実機を見ながら熱心に説明され、そして確実なアフターメンテナンスも考えておられました。
青木工務店の考えにもとても近いので安心してお任せできそうです。
ショールームには様々なペレットストーブが並んでいます。
アイワさんが実際に使ったり施工メンテナンスをした経験で、機種を選択する事ができます。
カタログだけではわからない知識が得られる様々な貴重なお話をきける機会となりました。
ペレットストーブが最も普及しているのがイタリアです。その数は日本の数とは桁が違います。
そしてもちろん事故例も豊富です。イタリアではペレットストーブの「安全基準」があり、その規格に適応したのがこのマークということです。
日本ではまだペレットストーブのJIS規格、法的な専用の取り扱い基準、施工者の資格などが未整備な事も問題である事が改めて浮き彫りになりました。
日本国内だけでなく海外の燃料ペレットが並んでおりました。
ネット上では「ホワイトペレット」が一番良いといったことがさらりと書いてありますが、ストーブに適したペレット燃料、燃料ごとの温まり方なども色々とお話を伺えました。
そして燃え始めの煙の量や匂いなど近隣への影響などもO様にご確認いただけました。
こちらは煙突の部分です。
シングル管、二重管、断熱管など設置場所や設置方法によって使い分けが行われます。
もちろん壁貫通部分なども同様です。
煙道火災で痛い経験もお持ちで、その経験を踏まえて安全に対する確たる思いが伝わりました。ストーブメーカーの仕様書通りでは危険がある設置条件、実際に事故が起きた場合のメーカーごとの姿勢など裏話も興味がある内容でした。
現在の設計でのアドバイスもいただき、準備万端です。それにしても、暑い中でストーブに火を入れエアコンが効いていたので部屋の熱さは大丈夫でしたが、話が熱く、結果熱い日となりました!