高強度基礎パッキン!

先日は基礎パッキンで有名な城東テクノさんより、新商品「高強度キソパッキン」の商品説明とサンプルといただきました。

キソパッキンはこれまで3階建て住宅程度の強度を前提に作られておりましたが、非住宅木造が増えていく中で以前私から「非住宅に対応したキソパッキンを作って欲しい」という要望をしておりました。

建物の積載荷重が大きくなりパッキンにかかる荷重が大きくなる事、高倍率耐力壁の採用で柱や土台を介してキソパッキンへの応力が増える事とどちらも考えられます。

これが実物のサンプルです。

左が構造幅150㎜対応品、右が120㎜幅対応品です。

従来のキソパッキンと同じ黒色ですが、素材成分は違っています。

従来品がポリオレフィン樹脂と炭酸カルシウム素材であったことに対し、高強度はガラス繊維強化ポリプロピレン樹脂で作られているそうです。

多方面から要請される要望や圧力に対して開発者の工夫と努力が感じられました。

強度は約2倍とありますが、圧縮耐力は約4倍になります。

商品の造りはブロック状のものを組み合わせた造りになっていて、力の分散を狙ったのかとおもいきや設備投資をおさえながら複数の寸法に対応できる構造とご説明いただきました。

これまでの非住宅木造建築は耐火構造となるのを嫌って木造は軒高9m最高高さ13mを下回る様に1階の床を土台上とせず土間上に作ることが多かったのですが、その結果基礎と土台は気密工法となっておりました。

2025年の法改正で軒高規制は無くなり最高高さ16mまで準耐火構造以内になり高さ寸法にゆとりが生まれるので土台上に床を作り、床下通気工法とする場面も増えていくと思います。

このような副資材が実際の現場施工を支えてくれるので、ありがたいですね。