昨日はJBN会議室にて木造ロ準耐火1号の説明会を行いました。
この事業は4カ年続いておりましたが、その集大成です。
先ずは防火関係で桜設計集団の安井さんにご説明いただきました。
木造ロ準耐火建築物1号の特徴とこれまでの実験結果、今期の実験結果から得られた知見をお話いただき防火的視点での設計や施工の注意点をお話しいただきました。
続けてウェブから構造関係で稲山先生にご説明いただきました。
これまでの袖壁型から自立柱型へ仕様展開となりそのポイントを解説いただきました。
続けて住宅金物メーカーのカナイさんから橋本さんにご説明いただきました。
木造ロ準耐火建築物1号用に専用で開発したSB-Rでは今期は柱への取付での性能評価を受けました。
自立柱型にも使いやすくなっています。
休憩をはさみ、アイプラスアイ設計事務所の飯塚さんには袖壁型を使用した3階建住宅設計事例と自立柱型を使用した2階建事務所設計事例をご紹介いただきました。
そして最後は施工時の注意点と利用時の注意点などで私がお話させていただきました。
この事業を始めた時に、すでに木造ロ準耐火建築物1号の事例が全国でぽつぽつと出ていました。
室内を木材現しにしやすい、とても魅力的な建築が生まれやすいこととJAS製材が地域材では流通量が極めて少ない中で地域材利用がしやすいことなどでJBNが始めたものです。
一方で指定確認検査機関などでの確認申請に難儀があることも聞いていたのでそれらも解決しなければなりませんでした。
更に踏み込んでいく中で火災時の自立について木造ロ準耐火建築物1号の求められる性能などの扱いも整理が必要と発覚し国交省にも何度もご説明に行き、国の研究機関の先生にも意見を伺うなどしてまいりました。
正直難産だったのですが、構造の稲山先生や萩生田先生、日本システム設計さんを初め防耐火の安井さん、加來さん、試験体作成の東亜理科さん、設計の飯塚さん、木金協のカナイさんをはじめ各メーカーの皆さん、加熱試験をしてくれた住木センターさん・ハウスプラスさん、指定確認検査機関のハウスプラスさんなど大変多くの方にご協力をいただきながら新たな木造技術の扉を開くことができました。
改めて深く御礼申し上げます。
今期は木構振さんが受託した補助事業で行いましたので、成果報告については来月収録が行われ一般公開されます。
その模様はまたこのブログでご紹介いたします。