緑区T邸床下確認

先週は緑区T邸の床下調査などを行っておりました。

T邸は築40年ほどの大きな住宅です。この度大規模に手を入れて、耐震化、水廻り一新、内外装一新、軽量化、高耐久化、間取り変更等を行う骨組みだけ残すスケルトンリフォームとなります。大きな敷地ですが、一部盛り土がなされており、その経年の影響で基礎(無筋)部分に大きな亀裂が生じていることもありしっかりと補強を行う必要もあります。

大まかに間取りやご要望等が固まったところで、既存に関係する部分をより明確化するために床下をくまなく確認していきます。

普段から耐震診断や改修工事を多く手掛けているので、現場調査などはうちの大工は手慣れたものです。

作業着から始まって、手順なども事前に図面を確認しながら方針を決めております。床下は動きにくいので、できるだけショートカットできる位置で入っていきたいものです。でもイレギュラーは多いもので、今回は基礎の立ち上がり位置が想定とだいぶ違っておりました。

タタミ部分は開口がしやすいので、荒床を切断して侵入口をつくります。荒床を切ると、良い香りが立ち込めました。珍しくヒバ材が使われていました。日本の木材では腐れやシロアリにもっとも強い樹種にカテゴライズされているのがヒバです。とはいえ、あまり流通量の多い材料ではないのでこの部位に使用されているのを私も初めて経験しました。当時の工務店さんが良心的に材料を選んで使用したことがわかり、うれしい気持ちになりました。