委員長を担っております、JBN中大規模木造委員会技術WG内で進めている板張り準耐火大臣認定への試験、今期は予算もあるのでギリギリ3仕様を先週から本試験が始まっております。
先ずは4年前の本試験で取りこぼしていた間仕切り60分耐火で両面板張り仕様。
1回目の試験は合格、2回目の試験が不合格となってしまっていたのでした。
不合格となった問題点を改善した新たな仕様で今回の試験に臨んでおります。
前日の1回目は余裕で合格。
2回目となる試験を皆で立ち会っておりました。
火が入り試験経過は順調でしたが、途中で遅れて来られたコンサルの安井さんが試験室に入ったあとの一言で状況が一変。
結果は目標には届かない時間で終了となってしまいました、、、。なぜ!?
試験は3つの項目
①非損傷性
②遮熱性
③遮炎性
をクリアする必要がありますが、今回も前回に引き続き①がダメでした、、、。
建物の重量を想定した鉛直荷重を試験体にかけて試験をするのですが、「ゴキッ」と音がして柱が曲り、荷重負担が出来なくなっり完敗です、、、、。
正式な評価は後になりますが表面の板や石膏ボードの燃焼状況は想定通り、柱の燃焼は合格した前日のものよりむしろ残っている感じが見えました。
となると主たる原因は柱材でしょうか。
汎用性を重視して仕様としていたイソシアネート杉集成材の柱が無垢だったら?レゾシノールだったら?集成材も数多くのラミナで構成されているので品質平均のバラツキが小さくても当然弱点となりうる材も混ざる可能性もあります。
なんだかすごく落ち込んだのですが、この点でも改めて私たちは木材という農林水産物を扱う仕事なのだと思い知らされました。
そして第一は安全で確かな準耐火構造なのでこの試験結果が試験で分かって良かったのだと思いました。