8月20日から22日の3日間にわたり、横浜市役所1階アトリウムにて全木協神奈川県協会主催の木造応急仮設住宅展示イベントが行われました。
最終日の朝は私も主催者としてご挨拶させていただきました。
ご来賓の鵜澤住宅局長にご来場いただき、ご挨拶を賜りました。
局長には木造応急仮設住宅の特徴などもご説明致しましたがプライベートでも植林体験などご参加されていると伺いました。
森林資源のご理解がもともと高い方で木造のお話も弾みました。
会場は4階まで吹き抜けになっている大きな空間で、9坪タイプの木造応急仮設住宅ではボリューム感が不足してしまうのではと心配でしたが、それなりの存在感が出ていたので安心しました。
木材の香りが会場に漂い訪れた人からも「心地よい」というお言葉もいただけました。
月曜日は横浜市役所の建築職の皆様の勉強の場としてご説明やご質問を受けお話させていただきました。
応急仮設住宅には9坪タイプのほかに単身者用6坪タイプとファミリー用12坪タイプがあります。
これらが連棟で間取りも反転したりしながら長屋建てで構成されます。
イメージが湧くようにジオラマ模型も用意して展示しました。
また一定規模ごとに談話室・集会所も整備される計画です。
パネル展示は全木協のこれまでの活動を紹介しました。
直近ではコロナウイルス感染症感染対策の為の専用施設を応急仮設と同じ造りで造っております。
特に力を入れ出したのはアカネトラカミキリによる食害を受けた木材利用促進です。
アカネ材の紹介をパネルでも行いました。
神奈川県森林組合連合会と連携しながら皆さんが安心して使っていける制度を進めて参ります。
そして実際に食害された木材を杉、桧とおいてみて説明をしながら実際の消費者の反応も確かめてみました。
ヒノキはもともと水に強いので食害あとの木の変色がほとんどない一方で杉は黒く変色が目立ちます。
この事業は神奈川県建築安全協会さんの社会貢献事業としてサポートいただきました。
あんきょうあんからは東日本大震災や熊本地震の記録のパネル展示をいただきました。
神奈川県と3政令市で作成した「かながわ仮すまい」のパンフレットも配布され、説明会も行いました。
日曜日は横浜市より、月曜日は神奈川県から内容の説明をいただきました。
説明後に参加された市民の方から多くの質問がなされておりました。
来場された方向けのイベントとして「マイ箸づくり」を行いました。
端材のスギやヒノキを実際に触れてカンナを手にして作成します。
木材の方さと手触り、香りと深く印象に刻まれたのではないでしょうか。
夏休みの課題がこれで用意できたと喜んでおられる方も多かったです。
講師は労連の大工さんたちがサポートしてくださいました。
大変多くの皆さんのご協力で無事にイベントが終わり大成功となりました。
ありがとうございました!