青木工務店は今月が決算です。1年を締めくくり、毎年あれこれと思いを巡らせるのですが先ず思うのは、今期もお客様に支えられて過ごすことができたありがたさです。会社はなかなかいう事をきかない大きな生物のようですが、反省を活かして必ず改善に向くように先ずは私がすっかりと変わり続けなければなりません。
先日の福島県出張でも、日々の生活のありがたさを痛感する一コマがありました。
講習会の会場となった建物に張られているこの表は、東日本大震災で安否確認の様子や建物の損壊を表したものです。
震災後、この場所は仮設住宅建設の前線基地でした。写っている和田さんはエコビレッジといういわき市の工務店社長です。地域でリーダーシップを発揮して苦難を皆で乗り越えていったのでした。
朝日が昇ると町に人が出てきて掃除をしたりごみ出しをする。道路に車が走る。電車が時間通りに駅に到着する。そんな日常があることの大切さを強く感じました。
来期はお客様の日常の生活に寄り添えるような提案と実現を、企画・設計・工事・メンテナンスを通じてより深化させていきたいと思っております。
今朝は久しぶりに出勤ラッシュの電車に揺られて久しぶりの東北新幹線。
JBNの活動で長期優良住宅を大工工務店の取り組み促進を目的とするセミナーの講師のひとりとして福島県に来ました。
申請方法や住宅履歴、実例のセット講習です。私は実例担当。この講師役には長期優良住宅に慣れているJBN次世代の会の多くのメンバーが勤めており、今回で全国オーラス、トリとなります。
会場には忙しい中、30名と多くの人が集まりました。もちろん、私は福島県の地域事情に詳しい訳ではありませんが、地域ごとに求められる長期優良住宅の在り方を見つけ出すヒントが見つけてもらえたならば、嬉しいですね。
長期優良住宅は新築住宅が先行していましたが、今回長期優良住宅化リフォームという名称で補助事業も発表されました。法律ではもともと新築だけではなく既存住宅にも長期優良住宅は想定されていたそうです。いずれも良質な住宅の資産価値化・流通促進の為のラベリングツールの一つとして取組まなければならないと強く感じます。
今日は夜から横浜のホテルで行われた建神連さんの新年会に、神奈川県木造住宅協会の副会長として、会長の山田さんとご招待いただき始めて参加いたしました。
父もJBN会長としてご招待いただいた事は今日知ったのですが、更に木造応急仮設住宅の神奈川県との災害協定に御尽力いただいた山本県議会議員もご招待されていて、会場で驚いてしまいました。
建神連さんとは全木協神奈川県協定として、JBN神奈川として、地域型住宅ブランド化事業のグループかながわ200年の家をつくる会としてなど様々なコラボレーションを近年深めております。
住宅産業には大小さまざまな集まりがあるのですが、どれも同じようだったり有名無実だったり一部の企業の利潤追求の仕組みだったりと外からはわかりにくく知ればがっかりさせられてしまう事も少なくありません。その様な中でも工務店と職人の集まりは神奈川県はバッチリ上手くいっております。
建神連さんとは今後もお互いの相互関係でお世話になります。ありがとうございました!
住まいのコンシェルジュ 第304回目
本日もFMやまと(77.7MHz)でラジオ番組が放送されます。今日のテーマは「木材利用ポイント延長」についてお話いたします。
遠くで放送が入らない方はこちらへ。
次回は消費税8%の時の嬉しい制度「住まいの給付金①」について2回に渡ってお話しいたします。次回もお楽しみに!
昨日は早朝から横須賀市久里浜に移動です。全木協神奈川協会主催で木造応急仮設住宅講習が行われました。
午前中は座学です。皆さん忙しい中多くの方が集まってもらえて本当に感謝です。ここ数年の活動が報われた思いで感激しました。応急仮設住宅の取り組みの意義と、実際に東日本大震災で建てられた工務店の体験談、木造応急仮設住宅の建設方法など広範囲に渡って勉強をしました。
私も講師としてお話ししました。 続きを読む 全木協神奈川協会木造応急仮設住宅講習 →
住まいのコンシェルジュ 第302回目
本日もFMやまと(77.7MHz)でラジオ番組が放送されます。今日のテーマは「住宅の消費税」についてお話いたします。
遠くで放送が入らない方はこちらへ。
次回は「木材利用ポイント延長」についてお話しいたします。次回もお楽しみに!
昨日は15時より、下鶴間にある観音寺さんにて大和太子講の集まりでした。毎年この時期に、地域の建築関連の会社や職人が集まって、その年の安全祈願と懇親を深めます。太子堂の中には聖徳太子様が祭られております。
聖徳太子は建築の神様でもあります。伝統を重んじながらも新しいものを導入する考えは建築にももちろん通じます。聖徳太子を祭るこの「太子講」は全国各地にあるようです。大和太子講も戦争の動乱時期には一時中断しておりましたが、相当の歴史があるそうです。青木工務店では祖父の時代から参加をしており、この時に羽織る半被も祖父から父、そして私に引き継がれております。
参加者は他の集まりでも良くお見かけする方ばかりです。その中では私が最年少です。毎年高齢で亡くなる方、事業の承継者がおらず会社が無くなってしまうなど参加者が減ってきているようです。若くて独立された方なども新規に募集しても良いかもしません。おそらく特別な規定など無いのではと思います。
週刊ダイヤモンドの最新号でも、見出しのテーマが取り上げられておりました。一般紙でもこうなってきているには、国を挙げて本格的な住宅ストック(建てられた住宅)の有効活用の道筋を考えているからです。注目されることは嬉しいことですね。
青木工務店でも単なるメンテナンスリフォームから視野を広げて、お客様のご家族、将来の夢に寄り添って建物や立地の持つポテンシャルからご提案ができるようにしてまいります。
昨日お会いしたリフォーム予定のお客様にも、少し余計だったのかもしれませんがあれこれと先の展望も考えてあらゆる可能性について少し触れさせていただきました。設計や工事をする会社なので「結局仕事が欲しいだけじゃないか」と思われてしまうのですが、お客様の疑問やご要望、悩みなどにプロとしてのご提案することができればと切に願っております。私の会社が持つインフラや職人技術がそこに最大限活用できるように、今日も会社を磨くのです。
住まいのコンシェルジュ 第301回目
本日もFMやまと(77.7MHz)でラジオ番組が放送されます。今日のテーマは「木造応急仮設住宅講習」についてお話いたします。
遠くで放送が入らない方はこちらへ。
次回は「住宅の消費税」についてお話しいたします。次回もお楽しみに!
日曜日ですが、大工皆で出勤です。今日は皆で総力を挙げて大和天満宮のお宮さんを弊社にてお預かりするため、大移動を行いました。
事前に見に行った様子で、相当な重さがあるように見えておりました。それは檜皮葺という屋根によるものだと思います。日本家屋の屋根は重くすることで建物を落ち着かせて安定させているものが多くあります。木の皮一枚では軽いのですが、空気が入らないようにピッチリと重ねると相当な重さになることは、電話帳や辞書を想像されるとご理解いただけるのではないでしょうか。
声を掛け合って、安全に、慎重に作業を行いようやくトラックに載せることができました。この後会社に運ぶのもノロノロ運転で余分な振動を加えないようにしていきました。そして無事に所定の場所に保管。皆さんお疲れ様でした。
一昨日は午後から都内におりました。JBN次世代の会の前に、国交省から既存住宅の長期優良・性能向上リフォームのお話を戴きました。
これまで空家の数は750万戸とか780万戸といっておりましたが、直近のデータの推測では大台の1000万戸という数字も予想されているそうです。全国の集計値とはいえ、皆さん空家がとても多いと思いませんか。
これらに対する対応は急務なのですが、どうも業界の反応が鈍いのです。青木工務店では、住宅の資産価値化でお客様にお応えしていきたいのです。
補助制度のお話もありましたが、軌道に乗るまでの支援なのです。同業者の中でもそれぞれの思いであれこれと言う方もいらっしゃいますが、一般のお客様からの目線で見れはこのままでは良いことは先ずないと明らかです。すぐに価値のないもの(と評価されてしまっているもの)に、やれ高級だとかこだわりだとかで押し付けていては私たちの存在は一体何なのでしょう。建築主が「住む」ことで得られる価値から、市場に出た時の評価としての価値まで継続させたいです。
既存住宅の流通となると、はやり「立地」というキーワードは外せないと考えております。しかしそこから「デザイン」「質」「暮らし方」「性能」「ランニングコスト」といったもので選んでいただけますように。あくなき研究が続きます。
神奈川県大和市の青木工務店 品質方針は「社会、地域に必要とされる工務店であり続ける為の魅力ある家作り」