PWAのJISトラス講習

先週は大阪にて、PWA(一般社団法人 中大規模木造プレカット技術協会)さんのJISトラス講習を受講しておりました。

トラスとは、主に屋根構造の部材で、一般的な木造の小屋組と比べて梁間スパンが広く取れる大きな広い部屋などを作る事が可能となるものです。

PWAではJISトラスを住宅用プレカット工場で加工できるように仕様を整理し、ルール化しました。

PWAの理事として運営側でもありますが、技術者としてしっかりと勉強する機会でもあります。

このトラス講習会は3日に東京でも行われており、私以外の社員は皆受講しております。中大規模木造建築だけではなく、住宅などにももちろん使えますので家づくりの幅がますます広がります。

今回は山型トラスのうち、キングポストトラスという形状のものを実技講習として紹介されました。トラスは他にも色々な形状のものがありますので来期は更にバリエーションが増えていきます。

接合部にはボルトが取り付けますが、構造用ビスも取り付けます。確実な施工を補助するためにビス位置の定規があると便利です。

トラスの命はこの部位です。

屋根勾配と下弦梁との取り合いに大きな力がかかります。こちらの仕口は大きく接地面が大きい事が重要です。下弦材が製材ではなく集成材となったのはこの部位のせん断破壊の個体差を担保するためです。

今回の会場は大阪府立北大阪高等職業技術学校をお借りしました。開校からまだ5年も経っていない新しい施設です。交通の便はあまり良くはないのですが、充実した設備がある素晴らしい施設でした。

建築系では設計、設備、木工といった学科が設置されております。色々な機材、設備が充実していて、民間にも広く貸し出しされています。今回の実習を行った部屋も天井が高くホイストがあったり、冷暖房完備でした。

関東にもこの様な施設があると良いですね。